ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

雨、風と、物静かな一日

風がゴウッと吹いて、カーテンが大きく舞い上がる。バタン、とどこかで大きな音が鳴った。雨が窓をバタバタと叩く。まだ暗い。時計を見ると4時20分だった。昨日は遅くまで旅の雑誌を見ていたから、眠ってちょっとしか立っていない。明日朝早いのにな・・…

私のなかの小さな森

ちょっと前から気付いていて、できるだけ見ないようにしていたのだけど、それでもそれはどんどん大きくなっていく。 うちのベランダは日当りがとてもよくて、痛い西日がビリビリ刺さる。今年の夏はとても暑くて、麻のカーテンで小さな陰を作ったけれど絵を描…

テトリスはつづく

ちょっと間があいてしまった。 3月に入ってから、自分が細胞分裂したみたいにたくさんやることがあったの。。確定申告もあったでしょ。お仕事もいろいろ立て込んだ上に、しかも数日前は携帯電話まで壊れて新しくすることになって、ややこしかった。やること…

どんぐり

近ごろ私の家に、どんぐりが集結している。 年末、主人が「きみが好きそうだから」と、お仕事帰りにトゲトゲの帽子をかぶったどんぐりを一粒おみやげにくれたのが始まりだった。 奈良にいった帰りに、丸くてスベスベしたどんぐりが気になって思わずポケット…

京都と東京のあいだ

最近東京での仕事が増えたので、新幹線に乗ることが多い。数日、東京で仕事をして戻ってくる。友人や両親は東京にいるから、合間に会えるのがとても嬉しい。京都に引っ越して、観光に来る仲良しも多くて、何だか近くに住んでいたときよりずっと、色んな人に…

遠い雪の日

駅を降りたら、細かい雨が降っていた。傘はないけれど、霧吹きで少し高いところから蒔いたくらいの雨だったから、気にせず歩いた。手袋をはめているし、足元は温かいブーツだから大丈夫。静かな年明けから始まって、穏やかな1年にしようと決めていたのに、…

床に映る雪景色

カタン、とポストがたてる音で目が覚めた。慌ただしく足音が遠ざかる。 意識がだんだんはっきりしてくる。まだ空気は冷たく澄んで、朝の気配がする。カーディガンを羽織って、静かにお湯を沸かす。台所の窓からのぞくと、薄く溶けるような青空から朝日がさし…

今年最後の喧噪

12月の記憶は色々ありすぎてあいまいだ。たしかどこかの木曜日に、吹雪になって一夜にして辺りが真っ白になった。そのころ熱を出してまた寝込んだのは覚えている。年末でお仕事もたてこんだ。それからは遅れていた300枚の年賀状だった。私は絵はいくら…

ソーセージパンにはカフェオレとケーキ

起きたら、海綿みたいに体が乾いてる気がした。眠りすぎたのだ。 ゆうべまで、色々なご用事でバタバタしていた。今回は京都に来て知り合った色んな作家さんと、それから昔から仲良しの東京の作家さんたちと、クリスマスの展示をしたりしていたの。色んな人に…

柿の中のスプーン

母から、柿が届く。父がお友達からお裾分けしてもらったみたいなの。 「たくさんあるから、送ったわ」 というので楽しみにしていた。 ところが、タイミングがあわなくて、なかなか受け取れない。溜まる不在票に、気が重くなった。確かにいたはずなのに、おか…

落ち葉ハラハラ

少し熱が下がった仕事帰り、思ったよりずっと暖かくて穏やかな午後でした。公園の横を通ったら、赤や黄色の落ち葉がハラハラハラハラ、後から後から零れている。まるで水道の蛇口をひねって水が流れるように、ずっと落ち葉は落ち続けるのに、木は裸にならな…

熱の反動

昔から、大きな行事が終わるとほとんど必ずといっていいほど熱を出す。だいたい行事の直前までに全力以上に根をつめるので、終わったあとに反動が来るの。 とくに今年は行事が実に多くて、予想以上に負担がかかっていたらしい。行事の直前に高熱を出し、その…

台湾のお茶

私はせっかちだ。でも、のんびりでもある。人に急かされるとゆっくりしたくなるし、どんどんやりたい事があるのに周りがゆっくりしていたら、引っ張って走り出したくなる。不思議なことに、これがお仕事のことだとどんな人のペースも全然気にならないのだけ…

晴れるかな、降るかな。

たいへんなことになった。11月になってしまった。 この間まで暑かったのに、寒い。でも寒いと思って厚着をしたら、汗ばむくらいだったりする。電車で移動をしていると、ウールのコートを抱えている人の隣でTシャツの人がビールを飲んでいたりする。 「ね、…

嵐の中の優しさ

昼になって、雨の勢いが強くなった。フォン、と鋭い音がして、カーテンが翻る。窓のほんの少しの隙間から、あんなにめくれるなんて凄い、と着替えの途中でぼうっと見ていたら アラームが鳴った。もう出なくては間に合わない。慌ててジャケットを羽織る。 「…

白い月

夕暮れ、自転車に乗って仕事に向かうと、妙に空が輝いていた。樹々の影がくっきり見えて、マグリットの絵の中みたいだ、と思いながらシャッターをきった。 「何を撮ってるの?」 突然後ろから声をかけられて、飛び上がりそうにびっくりした。ふりむくと、散…

一日の過ごし方

少し生温かい風が吹いていた。砂埃が舞う中で、私と友人は分厚い布を頭からすっぽりかぶっている。周到に準備は出来ていた。隙をみて足早に柵へと向かい、飛び越える。そこには約束通り、おんぼろのバスが待っていた。主人と友人が既に乗っている。「私はあ…

ぽこぽこ

「見て。空がぽこぽこしているよ」 帰ってくるなり主人が言って、私のうしろの窓を大きく開けた。ぽこぽこ・・・?と思いながら描きかけの絵筆をおいて、後に続く。 「ほんとうだ」 「ね。ぽこぽこしているでしょ」 しばらくポカン、と眺めていた。キャンデ…

雨の中、自転車で

空の高いところを、鳥が渡っていった。 雲の上では、雨が降っていないのかしら・・そんなことを考えながら、洗濯物を取り入れる。ちぇ、あと少しで、完全に乾くところだったのにな。。と思いながら、部屋干し用のハンガーを出してくる。袖の部分がくるりと裏…

空には紙飛行機がいっぱい

最近、知らない人からよくわからないメールが沢山届く。これは一体なんなんだろうと思って何度か読み返してみたりする。 よく分からないけれど機嫌を悪くしたりしている様子だったり、可愛い絵文字を使っていたりするのが、ちょっとおかしい。どんな人がうっ…

メイプルタウン物語

3歳からの幼なじみと話していたら、大好きだったテレビ番組の話になりました。なんと二人とも、小さいときみていた「メイプルタウン物語」!という話になりました。

小さな緑のコ

「わあ!」 真夜中に、台所のほうで主人が小さく叫んだ。 「どうしたの・・?」 何かただならない様子だけど、寝ていた私は眠くて目がひらかない。 「カエルが、部屋に入ってきた」 「え!!」 一気に目がさめた。おそるおそる台所に近づく。 「すごく小さい…

トム・ソーヤ

起きたらお昼をまわっていた。両手をあげて寝ていたので、完全にしびれていた。ぷらぷらと振ってほぐしながら、今日やることについて考える。それからご飯を食べ、用事をテキパキとすませて、いい調子だった。(やっぱり良く寝ると、いいなあ。今日は、いい…

気配 

鳥の声で目が覚めた。少しして、蝉の低い羽音が楽器みたいに鳴りはじめる。お水をコップに一杯飲んで、それからコーヒーを淹れに立ちあがる。コポコポと、ロボットが甘えて喉をならすような音がする。ロボットが甘えるのなら可愛いだろうな。。そういえばさ…

歯医者と夕陽とプリンター

ご用事が続いて、東京にいったり帰ったり、お客さまが海外から次々見えてご案内したり、台風がきたりしていろいろだったのだけど、今日は電話がたくさんあって、それで予定が大幅に変わった。 喉がかわいていた。(よし、もう今日はおしまい。)携帯電話の上…

あらしの日に

外では風がうなりをあげている。完全にしめてしまっては息苦しいから、ほんのちょっと、開けた窓の隙間から鋭い風がカーテンを高くめくり上げる。窓ぎわでは、避難させた花たちが並んで、ちょっと温室みたいなの。 台風で急きょ、お休みができた。ひととおり…

夏休みの学校

art

夏は、なんだか山が大きく見える気がする。 8月になって、今しかできないと突然思い、学校にいくことにした。「行っておいでよ」と主人が言ってくれたことに甘えて、芸術大学のサマースクールに参加したの。電車とバスを乗り継いで遠出をするのは小さな旅の…

3回目

それは、歯医者さんに意を決して行ったけれど、拍子抜けするくらいにすぐに終わってしまった(しかも、全然痛く無かった)から思いついたことだった。お日さまはまだ明るく、先週ほど暑くはなく、気持ちいい風が吹いていた。私は自転車のペダルをぐんぐん踏…

大きな金色の船

「あれ、なんだろう?」 御池の真ん中に大きな金色の船が見えた。周りにはずらりと人がいて、大きな船はその中でゆっくりゆっくり向きを変えているところだった。 「あれ、大船鉾だよ。ニュースで見た。150年ぶりなんだよね。」 「思ってたよりすごい迫力…

バス

個展の会期をちょうど半分過ぎてようやく、うちの裏から出ているバスに乗るとそのまま一本で、会場近くまで行けることを知った。それからは嬉しくなって、ここのところ3日ほど続けてバスに乗って会場まで通っている。 今朝は雨だった。地面の境目が跳ねる水…