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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

気がかり

実は、出掛けていた三日間、ずーーっと気になって仕方ないことがありました。

それは、家を出るときにクーラーを切らなかったんじゃないか、ということです。

鍵をしめて、友人の車に乗せてもらい5分後くらいに気がついたのだけど、例のごとくぎりぎりのぎりぎりまでお家にいたくて予定を詰めこんだのでお部屋にもどる余裕なんてどこにもなく、あぁ!とずっと一人気にしていたのです。

これはつけっぱなしにちがいない。

ベランダはもうもうに暑く、お花はひからびているかもしれない。そしてお部屋は南極になっているに決まっている。

ちょっとして、主人に言いました。この大きな秘密をがまんできなかったのです。

「クーラーがついているの」

「ええ!?」

主人も友人もびっくりしたようす。

「消したかもしれないじゃない」となぐさめてくれましたが、そんなことはないのです。だって、消したおぼえがないんですもの。

どんなに楽しくても、どんなに月がきれいでも、そのすぐ次の瞬間に、あ、でもわたしはクーラーをつけっぱなしているんだ、と胸がぎゅっとなっていました。

 

 

ところが消えていたのです。消していたのです!無意識のうちに!!

 

本当にびっくりしました。こんなことがあっていいのかしら、こんな幸せなことが!!

いつ、誰が消したのかしら?こうなったら、何も怖いものはありません。

ああ良かった!!!

 

一気に気分が良くなって、歌いながら本棚へ向かいました。これ、これ!Raoul Dufyの画集を開きます。

実は、クーラーの罪に押しつぶされそうなこの旅のあいだに、それをすっかり忘れていた時間がありました。それは、帰りの電車の中で、瀬戸内海を主人と眺めていたときです。

 

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まるでデュフィの海だ、と思いました。

3年前、パリにいた友だちを訪ねてフランスに行き、ふたりでニースを旅しました。絵の学校に通った時からの仲良しで、大好きな美術館をたくさん巡りました。そのときに見た海、絵の中の風景やそのときに食べた山盛りのムール貝、ずっとつづくおしゃべりや彼女の部屋の風景なんかがいっぱいに頭の中で思い出されて、そのときばかりはクーラーがどうなっているかなんて、きれいさっぱり忘れていたのです。たとえお部屋が南極になっていたとしても!

 

きれいだったな、海。楽しかったな、ニース。良かった、クーラーが消えてて!

 

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