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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

虫歯

歯医者がこわい。

キュイーン、と音が高くなっていく。しかもそれが自分の口の中から聞こえてきたら・・・!!ああ。それから消毒液のにおい。お水が出てくる金属のコップも、何もかも、いや。

歯の型をとる時に出てくる、ピンクのねちゃねちゃが駄目。バブルガムのような見た目なのに、全然いいものではない。固まるまで息が出来ない。

椅子に座ったら、ぎゅっと目をつぶって、口を出来得る限り大きく開ける。万が一にもドリルがくちびるに当たったりしたら、きっととっても血が出る。立ち直れないかもしれない。

待合室は、夏は涼しくて、冬は湯気がしゅんしゅん上がって、本もいっぱい置いてあるし、ちょっと快適。でも気を許してはいけないの。お会計のときにもう一度ここに座る時には、泣いているかもしれないんだから。歯医者の約束の日が迫ってくると、3日くらい前から緊張するほどです。

 

去年まで、友人がものすごい状態まで虫歯をほおっていました。それはそれは。でも結婚することが決まり、相手のご家族に会うために頑張って20年ぶりに歯医者に通った友人を、主人と二人で心から讃えました。でも毎回連続ドラマのように、その治療についてその痛みについて聞いていたら(実際、ものすごく顔が腫れたり、喋れないくらいになっているのを見ていたの!!)それで自分も一生分の治療をした気になった。そしてもっと、歯医者さんのことが怖くなってしまったの。

 

主人も嫌いだから、これについては甘やかしてくれる。ふたりでいかに怖いかを話し合う。それからそれでも通う私をとてもとても褒めてもらう。(以前は、子どものころからみてもらっていた歯医者さんに、何度もさぼってしまいながらも時々駆け込んでいました)このときばかりは自分がとても勇敢な気がして、ちょっと得意になるくらい。3人でいると、余計にあぶない。昔の人は動物の骨や貝を歯の代わりにしたらしいと調べてきて、とうもろこしをはめたら丁度いいんじゃないか、PEZは完璧なんじゃないかとか言い出すし。

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さて、詰めものが取れてしまったのは、今年のお正月。

2月になったら行こう、と思っていました。

4月、6月、そして8月が過ぎていきました。

穴がどんどん大きくなっていくのには気が付いていたし、舌でつい、ぎざぎざ尖った先をさわってしまう。時々痛いし、これはいよいよ行かなくては大変なことになる、そう思っていたけれど考えるだけで気がめいってきて、いつも無かったことにしていました。誰にも言えずひとり暗い日があったり。

 

それが今日の夕方、突然、思ったの。いまならいける!わたしの予定も、きちっと時間がうまる。意を決して、3ヶ月くらい前から目星を付けていた歯医者さんに電話をかけました。もしこれで通じなかったら、やめようと思って。

三つめのコールで女の人の声が聞こえました。

 

新しい土地で、自分で探した歯医者さんに初めていった!今までで、一番痛くない治療だった、すごい!!帰ってきて、ちゃんと主人に報告しました。驚いたのは、乳歯が4本もあったこと。まだあるのは知っていたのですが、親知らずも生えてこずに、乳歯のままなんて、ちょっと損した気分。。

 

歯医者さんが痛くなかったものだから、一気にご機嫌になってこんなことを思い出していました。

 

小さいころ、Tooth fairly に歯をあげる習慣がありました。これは歯の妖精のこと。抜けた乳歯を枕元に置いておくと、歯とコインを交換してれるのです。たしかクオーターだったかしら。小さな弟と、小箱にいれてコイン に変わるのをわくわくしながら歯が抜けるのを待ったものでした。

ところが、あるとき日本に帰って弟の歯が抜けたときに、傍にいたおじさんが、

「下の歯が抜けたら、屋根に向かってこうして投げるんだよ、ほら!」

と弟の歯を放り投げてしまいました。弟ははじめ、意味が分からずにニコニコしていましたが、屋根から歯が戻らないと分かると

「ぼくの歯は?Tooth fairlyにあげるのに!!」

と大泣きしていました。あーあ、と思ったのを覚えています。

 

この歯をいれる入れ物、時々とても可愛いものがあります。大人は歯が抜けてもぜんぜん嬉しくないのに、子どものころは歯が抜けてあんなに嬉しかったの、不思議だな。。

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