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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

手あて

全然覚えはないのに、よく小さな怪我をします。気がついたら、右手の甲に3ヶ所、左手に1ヶ所、小さな傷があった。いつの間にか、すったりぶつけたり、したみたい。

主人はとても用心深い。石橋を叩いて渡る、という言葉があるけれど、石橋を叩いてもきっと彼は渡らない。叩きすぎて壊れてしまったら安心してお家に帰るんじゃないかしら。(一方私は、向こう岸にいいものがあると分かったらきっと渡ると思うの。たとえ、橋がなかったとしても!)

だから主人は、着替えをするときには伸ばした手をぶつけ、顔を洗っては洗面台に頭を強打し、向きを変えてはつま先をあてる私をみて、信じられない、という顔をします。

「痛い」

「そりゃ痛いよ」

最初のころどこかを痛くしたとき、なぐさめてくれたので、それからすぐ報告しにいって甘えることを覚えました。ぶつける他にも深爪をしたり目が赤くなったり、しょっちゅう痛いことになるけど、ちょっと手をあててもらったらもう満足。

 

でも、本当に痛いときはなかなか言えないものです。

このあいだ、階段の上から下まで転げ落ちたときのこと。

目覚まし時計がなる随分前に、そうだ、今日はごみ捨ての日だ、と起きました。でも、眠たい。そうだ、薄目で行こう(半眼ともいいます)。そして捨てたら、ダッシュでお布団に戻ろう。まだ日が昇ったばかりだから、きっとパジャマでも大丈夫。

主人の靴を履いて(自分の靴だとぴったりできゅうくつな気がして)、ごみの袋を持って、階段に足をかけて、すぐのことでした。

 

だんだんだんだん、だーん!!

 

ものすごい音でした。主人の靴が宙を舞いました。私の手は両手に一つずつごみ袋をしっかり持って、腰とかかとで階段の下まで、落ちました。

これは折れたかもしれない。

しばらく痛みとショックで座り込みたかった。ところが、誰かの声と足音が近づいて来てしまいました。

こんなところを見られてはいけない。

とっても痛かったけど、何とか立ち上がって靴を履いて、一心不乱にごみを捨てて戻ってきました。あれはあんまり痛かったので、しばらくのあいだ、自分から主人に言えないほどでした。

 

帰り道、お花を買って帰ってきました。夏の暑さがちょっと落ち着いたから、ようやくお部屋に連れて帰れると思って。今日は主人はちょっとくたびれていました。ごはんの支度をしながらバラを花瓶に合わせて切りました。

「あのね、たいへん」

主人の後ろ姿に向かって声をかけました。

「とげがささったの」

「どこ、見せてごらん」

振り返って心配そうな顔をみたら、困ってしまった。よく考えたら、ささった気がしただけだったかもしれないから。

「やっぱり、大丈夫。ちょっと当たった、だけだから」

「ふうん、そう」

そしてちょっと元気になって、夕ご飯の支度をしました。

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