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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

ただいま!

京都へ帰ってきて、人がたくさんいるのに、みんな何だか空気に溶けるように馴染んでいることを一番に感じました。眩しい天気。ほんの5日間東京にいただけなのに、比叡のお山の色が深まって、景色に温度がある気がします。柳も、鴨川も、秋の風をふんわりまとっている気がする。京都の季節の移り変わりは指を伸ばせば感じられるようで、引っ越して来てまだ一年の私にも、色んなことがとっても気持ちいいの。


ご用事の合間に、たくさんの仲良しや親戚に会えたり、家族でご飯を食べたり、そして美術展を見に行ったり・・・やっぱりきゅうきゅうに詰めこんだスケジュールになってしまいました。いま、帰りを待ってくれていたお花たちにお水をあげて手入れをして、主人に滋味深い飲みものを淹れてもらい、荷物をひととおり片付けて、撮った写真を一通り解説つきで見せたところ。 

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「夜なのに、足元に影ができないんだね」

「ほんとに!ぴかぴか明るいの。」

私の生まれた場所はこの宝石箱のまわりで、幼稚園から短大までだいたい毎日通いました。でも、ずーっとその眩しさと喧噪が大嫌いで、いつも頭が痛くなっては美術館や学校の美術室、小さな公園に逃げ込みました。

お稽古に通ったり、お友だちとお喋りをしたり、楽しい日も気が向かない日もありました。学生時代はやりたいことで忙しくて、浮かれたようなピカピカにうんざりしていたりもして。。でも距離ができて今回初めて、綺麗だなぁ!!と思ったの。

「観光客の気分でたくさん、写真を撮ったのよ」

「へえ。いいんじゃない」

「色々駅が変わってて出口が分からなくて、道をいっぱい聞いちゃった」

「ふーん。東京の真ん中の人なのに?」

「うん。異邦人のふりをして」

「え?」

「しかも・・・ちょっと京都の言葉つかっちゃった。。」

「またそんなことしたの!?」

「うん。。つい、ね。京都の人になりきっちゃった。そしたらね、心配して出口まで送ってくれた」

「・・・あんまり人を巻き込んだらだめだよ。。」

 

でもね。東京は何だかくらくらしました。分かってはいたんだけど。。特に駅ではね、人が、ガンガンぶつかってくるの。呼び込みが、とってもとってもうるさいし。それに、みんな何だかとてもとても急いでるみたい。駅の真ん中で、思わず諦めて立ち止まってしまいそうになりました。

それから、京都に住むようになって分かったけれど、鳥がいないの。虫もいない。街路樹は、根本までコンクリートで埋まっていたりする。空が白っぽい。学生のころはとくに、頭の中の方位磁石が狂ってしまいそうに感じていました。

小さいころの記憶と、お店や建物は随分変わってしまったけれど、鬼ごっこをしながら帰ったり、友だちと歩道橋から花びらをばらまいてみたり、角を曲がったり扉をあけるたびに「もしかしたら知らない国の入り口かもしれない」と空想したりしていた、小さな出来ごとを思い出してはちょっと懐かしい気分になった旅でした。(でも、友だちに会うのでなければわざわざ行かないけれど。。)

 

「私がいなくて、さみしかったでしょ?」

いくら誘導しても、主人は笑って「いや」と言う。

「静かだったよ」

「本当は?」

「本当〜に、静かだったよ。」

ちぇ。。でもまあ、いいの。だっておうちにちゃんと、帰ってきたんだもの!!それに、東京では色んな仲良しや家族と毎日おそとでご飯だったから、今日はぜったい、食べたかったごちそう、主人が作ってくれていた美味しいスープを今から食べるのです。