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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

それぞれの好きな画家

art

これも、東京滞在でのこと。

美術の短大からの大切な仲良しと二人で、「アンリ・ルソーから始まる」展に行きました。私にとって彼女は、色んなことを知っている人。たとえば、幅広い美味しいレストランやカフェをいつもチェックして知っているし、パソコンが壊れた気がしたときや(実際はアップデートというボタンをおせば済むことだった)、携帯を換えるときも(色んな料金プランや機種をウワーっと言われると宇宙語のようで泣きそうになるの)ついてきて適確なものを選んでくれたし、そして行きたい美術展やギャラリーにどこでも連れて行ってくれる。私は絶大な信頼を寄せて彼女を頼りにしています。

私たちのデートプランは毎回、だいたいこんなかんじ。

①彼女の選んだ美術展に行く。

②彼女の見つけてくれた美味しいごはんやさんに行く。

③私の行きたい美術展に行く。

④彼女の探しておいてくれた素敵なカフェに行く。

 

見たい展示や行きたい美術館を伝えると、彼女が素敵なプランを練ってくれる。私は電車の乗換えや駅から知らない場所に地図を見ていくのが大変苦手なので(ところが京都に来た途端、通りの名前でどこにでも自由に行ける様になったし、どこにいても東西南北が分かる様になった。これは本当に不思議。ただし、京都市内の中だけなの)待ち合わせ場所や時間まで的確に決めてくれる。これはすごい、といつも感動してしまうほど。

だから京都に引っ越して、彼女と離れてしまったことで、なかなか離れた場所の美術展に行けなくなってしまった。本当は神戸や大阪の美術館にも行ってみたいのだけど、なかなか怖くて行けない。寂しいから、一生懸命京都の良さを説明して、引っ越しをうながしているところ。。

 

成城学園前で待ち合わせして、お散歩したあと美味しい中華を食べ、パスで世田谷美術館へ。美術館は、公園の中にあります。犬とお散歩している人たちやピクニックしている人も多くて、南仏のマティス美術館に少し似ていると思いました。前に来たのは随分昔で、とても懐かしかった。バス停から少し歩いたけれど、全然大丈夫。だって彼女といるんだもの!!

展示のサブタイトルは、「素朴派とアウトサイダーズの世界」。ルソーは彼女のセレクトでした。学生のころ最初に模写した大好きな作家だそう。私は色使いがフランスっぽくて好きだけど、だーいすき、というわけではありません。彼女はベルナール・ビュッフェやジョルジュ・ブラックジョアン・ミロのような、画面を構成するタイプの絵が好き。私はデュフィ、ボナール、モネ・・特に色が美しくて幸福な絵が好き。それぞれの好みの絵は違うのだけど、でも二人でいると倍、美しいものが見られるし、その視点も面白くてとっても楽しいの!

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Henri Rousseau 'View of Saint-Louis Island taken from Saint-icolas Port, in evening' 1888

収蔵品を中心としたルソーの作品が、最初のお部屋に贅沢に飾られています。空気が湿気を帯びて重たくなり、体にまとわりついてゼラチンの膜の中に入ってしまうようなかんじがしました。

素朴派というのは一般に、職業画家ではない人たちのこと。ルソーは税官吏だったし、可愛いお船の絵を沢山描いたウォリスは船具商だった。アウトサイダーズとしては、グランマ・モーゼスのように趣味で描いた絵を評価されて画家になった人の絵や、有名どころではバスキアや、草間弥生の作品もありました。シベリアの抑留体験を元に描いた久永強の部屋に入って作品を見たときは辛くて苦しくて、出て来たら二人とも眼の下にクマが出来ていた。それから病院の中で描かれた、尖った刃物のような集中力の作品がたくさん、紹介されていました。

「色んな、絵の取組み方があるのね」

「本当ね。。」

「お年を召してから初めて筆を持つ方もいるし、タイミングは人それぞれなのね」

彼女が隣で考え込む気配がしたので、大丈夫かな、と振り返ったら、

「でも、美術館にこうして展示されて・・ずるい。いいなあ!!」

その言い方があんまり可愛らしくて、思わず笑ってしまいました。

 

さいごに、ミュージアムショップと、ライブラリーで、楽しいものがありましたので紹介します。

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 ルソー「フリュマンス・ビッシュの肖像」の金太郎飴と、等身大の看板!!

どうしてこんなものを作ろうと思ったのかしら。。ふたりで、きゃっきゃら喜びました。誰かこんなの買うのかなあ、と話していたら何と大人気で売り切れらしい。でも、そうなるとちょっと欲しい・・・。