ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

移住記念日

昨夜のごはんは何を食べたか忘れてしまう私だけど、去年の今日のごはんは覚えている。主人が焼いておいてくれた少し薄めの美味しい美味しいパンケーキに、蜂蜜をたっぷりかけて、床に置いたアルミホイルのお皿で食べました。たくさんの段ボールに囲まれて、東京の家で。

引越しを決めたのは冬で、半年以上かけて準備しました。仕事の整理をしたり、京都の家を決めたり、それは夢の中の続きのように唐突な出来事の連続でした。さっきふたりで引越前後の写真を見ていたら、今の自分たちとは全然ちがう顔つきをしていたのに驚きました。

いちばん違うのは、時間の流れかた。東京ではずっと、何だかせわしなくて忙しかった。二人ともおつとめではないのだけど、色んなところから面倒くさい電話やメールがひっきりなしに来て、きゅっとお腹が痛くなったり、ときどき高い熱が出たりしました。何より、途中ずっと絵を描いたり、ピアノを弾いたりする気になれなかった。大好きだったから合間には美術展に行き、本を読み音楽を聞いたりもしていた。ふたりで毎日遊んで、よく旅に出たし、料理やお庭をして、暮らしを楽しんではいたのけれど。。

主人の大きくて突飛なアイディアに、私と、それから主人の友人と奥さんはなぜかすんなり、移住することを決めました。理由はそれだけ。きっと、主人の中では色々色々あるのです。でも私は以前から京都が大好きだったし、何だか楽しそうでしょ。それにぐずぐずして主人の気が変わったら嫌だから、大喜びで賛成しました。でも周りの友達や家族はびっくりしていました。なんせ、次の仕事などはなに一つ決まっていなかったのだから!!

 

「みそ汁、かわなくちゃ」

帰りにスーパーで、主人が言いました。

「なんで?」

「だって、一周年でしょ」

ああそうか。主人は時々こういうことをします。引っ越してきた晩から数日間、ガスコンロがなくて、インスタントのみそ汁を買ってきて飲みました。しょっぱくて、温かくて、そのときは感動するくらい美味しかった。

「今日は、マグカップで飲むんだよ」

「ええ!」

「だって、そうだったじゃない」

そうかな。でも、言われてみたらそんな気がする。荷物がまだ届いていなくて、先に送ったマグカップで飲んだ夜のことをぼんやりと思い出しました。最終の新幹線で駅について、地下鉄の駅からふたりで歩いていまの部屋にきた晩。草のにおい、山の緑の気配や虫やカエルの声、星がきらきら輝いて、何だか信じられない思いで新しい部屋のドアを開けたこと。

 

京都に来て、もう一年たったし、まだ一年しか経ってない。絵もまた描き始めたし、10年以上ぶりに、ピアノも弾き始めた。色んな縁があって沢山の人と知り合ったし、本当にさまざまな仲良しが出来ました。今では毎日楽しいことが多すぎて、一日が終わってしまうのが何だか寂しいくらい。。さあ、明日からはまた、どんな毎日になるかな!!

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