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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

ゲルランゲはすばらしい

絵本

注文していた本が続々届いて、その度にわくわく開けて、これは私の、これは僕の、とふたりで分けていく。本棚がぱんぱんで置き場に困っているのだけど、嬉しくて仕方ないの。同じ時期に注文した本は、世界が似ていて一緒に並べると余計に美しい気がする。しばらくは、机に積み上げておこうかな。

ちょっとめくりはじめて、あっという間に世界に入ってさっき読み終わったのがこの本。

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「おそうじをおぼえたがらないリスのゲルランゲ」

J・ロッシュ−マゾン 作

山口智子 訳、堀内誠一 絵

 

この主人公のゲルランゲはすごい。何がすごいって、彼はおそうじが好きではないの。だから、どうしてもやりたくない。あんまりやらないものだから、居心地のいいおうちから、追い出される。それでも。

「ぼく、ごはんなんかいらない。野宿をしたっていい。オオカミにたべられたっていい。でもぼく、おそうじはおぼえたくないや」

ひどく気はふさいでいても、それを顔に出そうとはしない。まっすぐまえをむいて、どんどん進んで行くの。途中、オオカミに会ったりキツネに会ったりアナグマに会ったり、食べられそうになったり、そうじをさせられそうになったりする。それでも「ぼくは、おそうじがしたくないんです」とちゃんと説明して、それを貫きとおす。この潔さ!!

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ゲルランゲの話を読んでいたら、そうだそうだ、と元気が出てくる。私もどうしても、やりたくないときは嫌でしかたないの。私の母は、とてもユーモラスな素敵な人なのだけど、彼女はときどき、むかしの話を楽しがる。私が中学生のころのこと、テストの前の日に絵を描いていたらしい。

「お勉強しないの?」

母はさすがに心配になって聞いたそう。でも私は、

「気が向かないの。」

と答えたみたい。母に勉強のことを聞かれたのはその時かぎり。

「あら、気が向かないなら仕方ないわね・・」

「そうなの」

気が向いたらやるし、気が向かなかったらなぜか一歩も動けないの。その頃からこの癖はあんまり、変わっていない気がする。きっとそのせいで、色んな人に沢山迷惑をかけているに違いない。。

 

でも、ゲルランゲはもっと明確。自分が何をしたくないか、したいか(彼はきばらしに、くるくるまわって、おどるのが好き。木の実が大好き)をはっきり分かって、そのために自分が何をいらないか判断して、何をすべきかをわかっている。これはなかなか恰好いい。更に彼は小さいのだけれどしっかり紳士で、ちゃんとオオカミのおじさんやフクロウのおばさん、お兄さんたちには言葉使いを変えて、丁寧に接している。これもすごい。

それでも最後には無理矢理そうじをさせられる、という終わりになったら嫌だな、、と思っていたのだけれど、ちゃんと彼は意思を貫きとおした。この誇り高さ。でも、ちゃんと物語は気持ち良く完結するし、このキュートな絵(堀内誠一さんのこのオレンジが、いいの!)はスッキリとしてお洒落だから、ぜひ出会いがあったら見てみてください。

あんまり彼のことが気にいってしまったから、もしかして続きがないか探してみました。そうしたら続編の、「けっこんをしたがらないリスのゲルランゲ」というのを見つけてしまった!!わあわあ喜びながら、早速注文しました。早く届かないかな。。次も、ちゃんと自分の思ったとおり、ゲルランゲらしかったらいいのにな。それとも、もし!とうとう折れて、結婚してしまったら、どうしよう・・・。

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