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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

小さな白磁のお花の器

主人は窓から身を乗り出して空の写真を撮っていました。

机の上には朝ご飯のヨーグルトが置いてある。電話が鳴った。切ったらすぐ、アラーム音が響き渡る。手帳と財布を忘れてた。歯をみがかなくちゃ。そうだ、足が寒いから、厚手のくつ下にかえよう。どうしよう。時間が足りない。

「たいへんだ。ギリギリだ」

「君の間違いは、」

毎回のことだから、振り返る主人は眉も動かさない。

「出掛ける直前までが、自分の自由時間と思っていることだよ」

なるほど、うまいことをいうなあ、と思いながらそれでも構ってもらえて元気が出たので、ストールをくるくる巻いて部屋を飛び出しました。

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でも、用事を(私にしては)てきぱき2つ終わらせてしまえばこっちのもの!

今日はどうしても行きたいところがありました。それは、陶磁器作家、宮里絵美さんの展示会です。

初めてお会いしたのは、春、東寺の弘法さんの市のとき。素敵!!と、迷いに迷って椿の豆皿を頂きました。その次は、前に書いたけれど、夏の陶器まつりで。もしかしてお会いできるかな、、と探しにいきました。そのとき頂いたお葉書を片手に、個展におじゃましたのです。

ご本人に会うのはまだ三度目だけど、おやつに毎日お皿を使っているからか、なぜだかとても、ちかしい気がしてしまう。繊細な模様と温かさがある色合い・・・私が大好きな、小さなお菓子たちにぴったりなのです。職人さんのように、手仕事で何かを生み出す人は本当に恰好いいと思う。それにとっても美人なお姉さまなので、どきどきしながら、でもお話できるのが嬉しくて、ついお喋りに夢中になってしまいました。

ひとつひとつ、焼きかたやエピソードを聞かせて頂きながら見ると、また作品が更に魅力的になってくる。全部並べて、おままごとをしたくなっちゃうくらい!・・だけど、時間いっぱい悩みぬいて、小さな白磁のお花の器を頂きました。それは手のひらにのるくらい軽くて小さくて、きっと子どものころの私なら、お気に入りのビーズや花びらを大切にいれて宝物にしたと思う。そっと抱えたら離せなくなって、どこに置こう、お酒が飲めない私だけどこれくらいなら飲めるようになるかしら、、楽しみで頭がいっぱいになりました。

 

帰り道、輪郭のぼやけたレモンキャンディみたいな月がうっすら光っていました。さっき見た器たちのなかにいれたら、どれもきっと似合うだろうなぁ・・などと思いながら、亀屋清永さんの「月影」(くるみが入った美味しい練り羊羹でした)と、こんぺいとうを買って、お家に急ぎました。

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宮里絵美さんの展示会は、20日まで、京都陶磁器会館2階で行われています。場所は、東大路五条なので、秋のお散歩に出掛けた方はぜひ寄ってみてください。あーあ、私がお菓子を出すお店やさんだったら、ぜーんぶこのお皿を頂くのに・・!