読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

私の本

本と音楽

星の王子さまの表紙を破るのには、たいへん勇気がいりました。かさぶたをはがすときみたいに、してはいけないことを、している気持ち。でも周りの人たちは、勢いよくどんどんザッ、と音をたてて破っていく。それを見て、「ごめんね」と心でつぶやきました。それから、えいっと息をつめて、指に力をいれました。

f:id:rumir:20131019232300j:plain

 今日は、手製本のワークショップの日。朝は仕事があったので少し遅れてしまったけれど、自己紹介などがあったようでちょうど作業から参加できました。奈良の先生からのお薦めで、本づくりなんて・・素敵!是非やってみたい!!と聞いたその日に予定を調整して、早速参加しました。でもいまいち何をするのか分からず、「世界で一冊のお気に入りをつくりましょう」という言葉を信じて、持ち物にあった解体してもよい本として、大むかしに古本屋さんで買った表紙のない「星の王子さま」を持って行くことにしたのです。

参加者は、15人くらい。思った以上に学生さんが多くて驚きました。それから半分が男性というのにもびっくり!小さな会場はぱんぱんでした。私は作るのに夢中で、図面と定規をひっくりかえしながら、お水も飲まずにがんばりました。

ただ、色選びにだけは大変時間がかかりました。(表紙の布と、中の色紙、それに栞を選ぶのですが、気にいった布が無かったのです)星の王子さま、に似合う色でここにあるもの、の組み合わせに迷ったのです。花柄が人気だったけれど、私は嫌でした。他のひとたちがあっという間に選んだ残りをゆっくり見ていたら、生成りの白い布を見つけました。それから、夜空のような濃い青をみつけました。栞ひもには、きっぱりした黄色い刺繍糸を頂くことに決まりました。さあ、これで出来そうだ。思わずにっこりしました。

揃ってカッターの刃をカタカタいわせたり、布を測ったり定規をあてたりしているさまは、図工の授業のようでした。お喋りはしていたけれど、ちゃっちゃか手を動かしたおかげで、信じられないくらい早く完成することができました。終わって外にでたら、重たい雲が流れて少しずつ陽が暮れようとしていました。あんまり集中していたので、少しくらくらしました。

 

聖書についで読まれているくらいだし、何しろ有名すぎて、内容は結構好きなのだけど、あまのじゃくの私には「大好き!」というのにはちょっと抵抗がありました。でも、気になるしまた読みたいから、せめてどこか、わざとぼろぼろな本を選んだくらい。でも、自分の手で分解して、布を選び、栞をつけて一枚ずつ表紙と裏表紙をつけ組み立てていく中で、不思議と手のひらに馴染んでいくのを感じました。そうして完成して、初めて「私の本!!」と思えました。

ゆうべから、そして行きの電車でも久しぶりに読み返した「星の王子さま」。帰り道、製本したこの本をとにかく開きたくて、更にもう一回パラパラしながら帰ってきました。

ああ嬉しい!!

f:id:rumir:20131019225600j:plain

 

f:id:rumir:20131019231707p:plain