ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

弟にチョコレート

私は我慢ができないたちだけど、主人はたいへん、辛抱強い。その様子は、よーく訓練されたシェパードのよう。待て、と言われたらずっと待っていられる。私はそう言われたら余計に待ちたくなくなるから、主人のペイシェントな様子に頭が下がる。

 

でも、そんなことが出来なくて、思ったらすぐ体が動いてしまう人は、是非この本を読んでほしい。弟がいるお姉さんだと、なおよろしい。

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「こねこのチョコレート」

B・K ウィルソン 作

小林 いづみ 訳  大社 玲子 絵

こぐま社(2004/11)

 

ジェニーは4歳。明日にせまった大好きな弟の誕生日プレゼントに、沢山迷って自分のおこづかいでこねこのチョコレートを買いました。ところがその晩、おいしそうなチョコレートのことが気になって気になって眠れなくなります。とうとうジェニーはベッドを抜け出して箱を取り出して、、!!・・というおはなしです。

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弟へのプレゼントをそっとクローゼットにしまうジェニー。このお話はもともと、お話会で長く愛されていたそう。だからか、言葉の角がすっかりとれたようになっていて、すっと耳に入る気がするの。ジェニーは最初、気にしていないふりをする。一生懸命、お姉さんぶろうとする。でも、一人になって、しばらく考えて、こう思う。

「こねこのチョコレート、たべたいな」

次に考える言い訳は、本当によく分かります。

「はこの中には、8ひきも こねこがいるのよ。あたしがひとつくらい たべたって、クリストファーは きにしないと おもうな」

その次は、こう。

「さっきの こねこは、あたしのおなかの中で ひとりぼっちで、きっとさびしがってるわ」

思わず目をぎゅっとつむりたくなります。

 

「私なら、空の箱に弟が好きそうなドングリやビー玉を詰めて、そ知らぬ顔してあげちゃう!」

主人に、もしそうなったらどうするか、聞いてみました。もし、弟に用意したプレゼントをつい、食べてしまったら!きゃー!!

すると主人は、とってもとっても困った顔をして、

「そんなこと、ぜったいしない」

と言いました。もしかして自分のために買ったのなら食べるかもしれないけれど、というけれど、そもそもそれなら当たり前だし、子どもの頃からお菓子を買って食べる習慣がついていない人なんだもの。しないだろうなぁ。。

「もし!ということも、ない?」

「ないね」

 

私は、今でもたくさんある。ふたりで一緒に食べようと思って買ってきたのに、ぜーんぶ私のお腹に入ってしまった美味しいものが、主人が知っていることだけでも、たくさんある。知らないものも、、恥ずかしいくらいにある。ジェニーが持っているのは100円玉ひとつだったけれど、私はもうたくさんチョコレートも買えてしまうのだもの。。

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