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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

ギズモだったことがある

その他いろいろ

アメリカの子どもたちの夏休みは長くて、6月から9月まである。ほとんどの子どもはサマーキャンプというものに通います。学校に行くときと同じようにマンションの前にお迎えのバスが来て、子どもたちがぞろぞろ乗り込む。私も、5歳と6歳の夏は毎日そこにいました。

どういうことをするかというと、①特別なキャンプ、②ふつうのキャンプ、の二種類あって、特別なキャンプはたとえば毎日体操をする、とか、楽器を弾く、とかをする。ふつうのキャンプは、高校生くらいのお兄さんやお姉さんが引率をして、Tシャツを染めたり、野球をしたり、公園を散歩したり歌ったりして遊ぶ。私はふつうのキャンプに行きました。

 

ニューヨークに来たばかりで、まだ言葉が分からない中参加したことを覚えている。だいたい5歳から8歳くらいまでの子が同じことをする。アジア人は少なくて、お姉さんたちはみんなとても優しく、親切にしてくれた。

ただ、なぜか私を不思議な名前で呼ぶ。

ちがう、それは私の名前じゃないの、と言っても(うまく言えたか分からないけど)大きい人達はみんなニコニコ、時には頭を撫でたりキスをしながら違う名前で呼ぶ。しかも、その名前は3種類くらいある。

こまった。

そして2ヶ月間ちがう名前で呼ばれ続けて、ちょっと腹がたった私は、キャンプが終わるころ、母に言いつけました。小さい弟がいたし、忙しかった母だけど、なんだろう?とキャンプに来てくれた。私は少し、緊張していた。お姉さんたちに悪意が全くないのは分かっていたから。でもいいかげん、嫌になったので仕方なかった。

「ギズモのママ!」

お姉さんたちは言った。

「ギズモ?」

「そうよ、モグワイ。なんてそっくりなんでしょう、私のモギー!」

「それは何?」

「まあ、ギズモのママったら知らないの?グレムリン

母は説明を一通りきいて、更に彼女たちの誰かが持っていたぬいぐるみを見て、たしかにおんなじだと笑い出した。私はそのキャンプのあいだ中、グレムリンに出てくるギズモに似ている、とギズモ(名前)だのモグワイ(種類)だのモギー(愛称)だので呼ばれていたらしい。。

 

それから何年も経って、昨日と今日にかけて初めてグレムリンの映画を二本見た。ギズモは確かに、子どもの頃の自分に姿が似ていた。機嫌がいいと歌うところとか。お日様の光が苦手なところとかも。それから・・

「変身したらややこしいところまで、そっくりだよ」

たしかに、ちょっとそうかもしれない。

 

それにしても、どうして水をかけたらだめ、っていうのにかけるのかしら。おやつも12時を過ぎたらだめ、っていうのにどうしてあげちゃうのかしら。途中、登場人物がよけいなことを沢山するので、とても困りました。

でも私も、ギズモとちゃんと暮らし続ける自信がない。ちょっとなら、と思っておやつをあげたりしちゃうかもしれない。でも、主人ならきっと、ルールを守って飼うことができるに違いない。それで大事に可愛がるでしょう。モグワイって、中国語で魔鬼のことかな、と主人が言う。「自分の心の中の鬼を飼い馴らすのは、現代人にはまだ早い」とギズモの飼い主のおじいさんが言っていたけれど、きっとそうなのね。。あーあ、でも、私もギズモがひとり欲しくなった。。

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