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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

温かいジンジャーエール

「ふたりとも、Tシャツにパーカーだった」

主人が下の階に住んでいる友人夫婦の家に遊びにいって帰ってきて一番に目を丸くして、こういった。

「ええ!!」

「暖房もなしに?」

うん、とうなずく。主人はシャツにトレーナーを2枚着ている。それから私を見て笑い出した。

「もこもこだねぇ!」

数えてみたら、上は温かい肌着、Tシャツ、トレーナー2枚、ネルシャツの5枚。下はズボンを2枚、それにレッグウォーマーと厚手の靴下を履いている。それでも、ちょっと寒いな、と思っていたのに。。

 

「君にいいものを、見つけたよ。」

主人が仕事帰り、素敵なものを持ってきてくれた。

「わあ!!」

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ひとくち飲んでみた。

「温かいのに、しゅわしゅわする!」

「ホット炭酸だもの」

何だかアイルランドのパブにいるような気分になってきた。

「これ、お酒入ってるんじゃないかしら!」

お酒をまったく飲めないくせに、また気分で酔っぱらおうとしてる、と主人に笑われてしまったけれど、何だか飲んでいるうちに、体がぽかぽかして、気分が良くなってきた。

 

東京にいたとき、引っ越す前の最後の2、3年は、大きな仕事のときに限って高熱を出して寝込んだりしました。その中でも一番ひどかったとき、あまりに熱が高いのが続いて、これはきっと凄い事に違いないと怖くて病院にも行かずにいた。一週間くらいぐったりしていたら、毎日看病してくれていた主人が、材料を買い込んで来て何やら作り出した。

部屋中がすごいにおいでいっぱいになっていた、と思う。高熱で、あたりが黄色く見えていた。

「はい」

目の前に出されたのは、マグカップに入った茶色い何かだった。恐る恐る飲んでみたら、舌を刺すような物凄い味のものだった。

「昔友達に教えてもらった。これで、熱が下がるよ。」

それは(後で聞いたら)一つの生姜を全部スライスして、ジンジャーエールで煮出して、レモン汁を大量にいれて、ちょっと水を足したりしながらコトコト作った特製ホットジンジャーエールでした。

「まずい」

控えめにいっても、ものすごく強烈な何かだったの。

「だめ。全部飲みなさい」

きっと熱が下がるから、とあんまり真剣に言うので頑張って一鍋分飲みました。(こっそり捨てたくなったけれど、それも出来ないくらい弱っていました)けれど、野生動物のようにひたすら眠って、2日ほどして熱が下がった。もう作ってほしくないから言わないけれど、主人の特製ジンジャーエールを飲んだからだ、と思っている。

 

眠るときはしっかり羽毛布団にくるまります。お部屋で作業をするときは、膝掛けをライナスの毛布みたいに持っていく。一緒に映画を見るときは、キルトを背中に羽織る。私も主人もそれを忘れるとすぐくしゃみをするし、手足が氷のようになってしまう。でも、炭酸ジュースは無性に飲みたくなる。この美味しいホットジンジャーエールは、こういう人たちにはぴったりの飲物だと思いました。ただし、主人の特製じゃないほう。。