ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

あめがふるとき ちょうちょうはどこへ

ぬるくなってしまったコーヒーを温めようと立ち上がったら、パタパタ音がして、雨がはじまるところでした。レンジのボタンを押し、窓際に腰掛けて外を見ていたら子どもがわあわあ言いながら駆け抜けて行った。それはたちまち勢いを増して、どしゃぶりにかわりました。ほんのわずかな間のことだったから、空の半分はまだ明るいままで、この大雨の事態に追いついていないようでした。ふと思い付いて、湯気をあげたカップを抱えて本棚からこの本を出してきました。

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 「あめがふるとき ちょうちょうは どこへ」

M・ゲアリック 作

L・ワイスガード 絵  岡部 うたこ 訳

金の星社(1974/8)

 

「あめが ふってきたら みなさんは かさを さしますね。でも、みつばちや うさぎや あひるは どうするのでしょう。やさしい はねをした ちょうちょうは どこに いくのでしょう」

本のカバーには、絵本にしては線の細い文体でそう書いてあります。雨降りの日、ふと気になってちょうちょうに思いを巡らすお話です。

みんな平仮名で書いてあるのに、大変読みやすい。淡いブルーグレーで描かれた背景に、優しい霧のような白い空白、時おり差し込むような柔らかい黄色がホッとする色合いの詩集のような絵本なの。

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実は、この本は子どものときに学校で読んでもらった覚えがあります。自分の記憶の中では、もっともっとうんと広がりがあって、森の奥深くに入ったら、沢山のちょうちょうが雨宿りをしていた・・というようなお話だと思い込んでいたので(実際にはそんな場面はない)、大人になって本屋さんで見かけたとき、これは違う本なのではないかしら、と他のを探したほどでした。でも、やっぱりこの絵本だったんだろうなと思い、一応買って帰りました。

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夜にもう一度この本を開きました。でも、何だかちょっと物足りない気がする。本当はもっと、ちょうちょうや森が出てきてほしい。だって私は、この本をカラーだとすら思っていたんだもの。もう今はこういう絵本だと分かっているし、これはこれで好きなお話なのだけど、子どもの頃の記憶ってふしぎだなあ。。