ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

おべんとう箱

「おべんとう箱が、いるんだけど」

主人がひと月くらい前に、言いました。仕事が少し立て込んできて、これからは午前中から出掛けることもあるからお昼を持って行きたい、とそういえば聞いていたのだけど。。私もすぐ選んできたら良かったのに、例によって、すっかり忘れていました。

 

「僕のおべんとう箱は?」

「あ」

ゆうべ、主人に言われて一気に思い出しました。慌てて、どんなものがいいか聞いたところ、何でもいいと言います。

でも、可愛くないものがお家に入るのはやっぱりいやだし、どうしようかな・・・と考えていたら、確かいつも通る道に、おべんとう箱やさんがあったということを思い出しました。容れものだけ売っているなんて面白いなぁ、とお外から眺めていたの。あのお店に入るチャンスがきた!!考えたらとてもワクワクしてきました。

「今日、見てくるね!」

「うん」

 

アーケードを出たら、細かい雨粒が色のない空から降ってきました。私も水色の折りたたみ傘をバックから出して広げます。きっとイギリス人なら決してささないくらいの雨だけど、傘の中にいると包まれたような気持ちになるし、大好き。お店はすぐに見つけられました。くるりと棚を見渡したら、すぐに素敵なものを見つけた。 あんまりぴったりだったので、きゅきゅ、っと決まりました。それがこれです。

f:id:rumir:20131128015700j:plain

アメリカのデザインで、インドで作っているらしい。プラスチックやゴムがなくて、全部ステンレスで出来ている。二段になっていて、小さなデザートケース(おかずのしきりにもなります)もついている。お店のお姉さんが、「ちゃんと開いたり閉じたりできるかご確認くださいね」と言ったのでパチ、パチと横のみみの部分を動かしたら、思った以上にしっかり止まった。

f:id:rumir:20131128015800j:plain

おうちに帰ってもう一度開けてみたら、予想以上に使いやすそうでした。主人も喜んでいたので安心しました。

 

ほかの人のブログをのぞいてみたら、とってもとっても美味しそうなおべんとうを作っている人たちが沢山いて、いいないいな、と思う。あれはまるで芸術作品ね!!私は、毎日のお料理は好きだけど、おべんとうは今まで作る機会がほとんど無かったの。。

おべんとうを作って渡すって、まるで手紙を書くみたいだと思う。話し言葉でも、書き言葉でも、相手に向かって何かを伝える、ということ。手紙の枚数や葉書のスペースが残り少なくなると、全体のバランスを見て何とかまとめようとする。便箋にあった封筒を選んだり、葉書にぴったりの切手を貼ったりする、そのあいだずっと、相手のことを考えている。でもポストに投函すると一旦忘れる。お返事が届いたら急にまた、その人のことでいっぱいになる。それっておべんとう箱の中のスペースとにらめっこしながら、全体の色や味をみながら詰めて行くこと、渡して、また空になったお弁当が返ってきて、という一連の流れにそっくりな気がする。

 

「プチトマト買ってこよう。」

「いや、いいよ」

「ウィンナーもいるわね」

「え?毎日、晩ご飯の残りでいいよ」

「ううん、だめ。そうだ、おかずで絵を描こうかな!!」

モナリザとか?・・・いやだ」

もう大丈夫、自分で作るから。という主人の顔をみたら、彼はふつうな感じがいいということが良くわかったので、少し残念な気持ちになりました。。でもひとまず素敵なお弁当箱が見つかったから、嬉しいな!!