読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

大原路と黒豆茶

晴れているのに雨の音がした。何気なく窓の外を見たら、うっすら虹がかかるところだった。それはみるみるうちに鮮やかになって空いっぱいに広がった。しばらくうっとり見ていたけれど、出掛けていた主人にあとで見せたくて、カメラを持ってぱたぱた階段を降りて外に出た。

f:id:rumir:20131210151000j:plain

予想外に雨がちゃんと降っていた。傘もささずにサンダルで出てしまったのでちょっと躊躇したけれど、何だか嬉しくてぱしゃぱしゃ撮りました。虹の生えてる麓のところが二重になっていた。道には誰も歩いていなくて、雨粒のはじける音だけが聞こえていました。

 

「虹、すごく綺麗だったのよ」

晩になって主人に言ったら、

「うん、見た。」

とにっこりした。宝ケ池のあたりで、思わず友人と車を降りてながめたそう。写真を見せると、ああ、綺麗だけど、狐坂のトンネルから見たのは本当にすごかったよ、という。でも同じときに眺めていたのが何だかとても嬉しくて、ひとしきり虹の話をした。

それから晩ご飯を食べて、お茶を淹れた。しばらく切らしていたのだけど、昨日出掛けた時に買っておいたの。

f:id:rumir:20131210022500j:plain

この寛永堂の黒豆のお茶は、主人も大好きで喜んで飲んでくれる。見かけは乾燥させた黒豆のようにしか見えないのだけど、沸かしたお湯をいれて色が出てから飲むと、こっくりとして甘みもあって、実に美味しい。少しとうもろこしのお茶に似ている気がする。淹れたあとのお豆は柔らかくふやけて、噛むとしこしことして、これもお楽しみなの。でも今日はもっといいお楽しみがある。私だけ。。

「なにかお菓子、いる?」

大事に豆皿を出して紙の包みをほどく私を見て、主人は「いや、いらない」といつもの顔で言った。

「またあの店で買ったの?」

「・・・そうなの!!」

京都のお菓子やさんは本当に素敵なものが多くて大好き。とても一つにはしぼれないけれど、中でもとりわけ好きなのは、亀屋良永さんの「大原路」です。

まず見た目が好き。長方形に、ぽっちが二つ。これが季節によって色が変わる。

梅だより、芽吹く、春の色、花あやめ、夏の雲、月あかり、秋の山、雪の朝・・全部で9種類あるの。そして美味しい。ここは御池煎餅が有名なのだけど、子どもの頃からお花や小物の可愛らしいかたちの干菓子が大好きな私は、つい食べ過ぎてしまって困ってしまうくらいなの。大丸や高島屋でも買えるけれど、本能寺前のお店に直接選びに行くのが一番いい。お店のしつらいがとても美しくて、行くたび夢みたいな気持ちになる。いつも奥座敷に素敵なおじいさまがいらっしゃるのだけど、とても恰好いい。足しげく通う内に、時折ご挨拶させて頂くようになり、その方がこの「大原路」を作られたとお聞きして目が丸くなった。それから益々、このお菓子が好きになったの。

そうした訳で、今日は大好きな取り合わせ。主人は干菓子(ぱさぱさしてて箪笥の中にありそうなのが嫌だそう)やマーブルチョコレート(砂糖でコーティングされていて、かじったらしゃりしゃりしているのが、やったらいけない気がして耐えられないそう)が嫌いなので、これは私の美味しいセットです。

f:id:rumir:20131210023300j:plain

京都のお土産に迷ったら、今のところこれが一番おすすめです。 重たくないし!!主人のようにぱさぱさが苦手な人は、(これはそんなにぱさぱさしないけれど)黒豆茶だけでも幸せ。主人には、虹の話をお茶請けにしてもらいました。でも、一緒に頂くとより美味しいのよ!