ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

チョコ&クリーム

家族の夢を見て起きた朝は、何だか自分が小さくなったような気持ちになる。いつもの景色と、さっきまでの夢と、二重うつしになったフィルムを重ねた時のようでピントを合わせるのに時間がかかった。

息が白い。どんな夢だったかなと追いかけながら、お部屋を温めて朝の支度をのろのろはじめました。


今日は久しぶりにバスに乗りました。5番のバスは何度か使ったことがあるけれど、しばらくぶりだったからちょっと緊張した。

友人に駅まで送ってもらった。バス停に近づいたら、丁度出発してしまったところだった。バスの堂々とした後ろ姿を見送りながら、走る気にもなれない。だって雨なんだもの。あーあ。。時刻表をみると、次の便は10分後だった。今日は夜までちょっと忙しい。しかも、朝御飯を食べそびれた。。そうだと思いついて、地下鉄の駅に降りる。改札横のおにぎりとパンやさんは、手作りのものが並んで、なかなか美味しいの。

「チョコとクリームのパンひとつ下さい」

おにぎりと、甘いパンを頼むと、おばさんが

「これ、美味しいえ!」

とにこにこした。

「わぁ、楽しみ!」

「安いのに美味しいから、おばちゃんもいつも食べてる。」

そう言いながら、手早く包んで手渡してくれた。

「まぁ。ありがとうございます」

受け取って、硬貨を渡して、また階段を昇る。杖をついたおばあさまにバスの乗り場を尋ねられたので、お連れしたら丁度私のバスが来た所だった。

ベンチにすわっておにぎりを頬張りました。バスは空いていた。一番後ろの窓際の席に座って(まだ、パンがある。うふふ)と袋をのぞきこんだ。

パンが二つある。

あれ!と思った。私が買ったのは一つのはず。おかしい。。一瞬で、あの親切なおばさんが怒られたらどうしよう!!と思った。おばさんが、レジのお金が合わなくて自分のお財布から小銭を出すところを想像した。返しに行かなくては。遅刻しちゃうけど、でも・・えーい、と立ち上がろうとした瞬間、バスのブザーが鳴って出発してしまった。わ、どうしよう。。諦めて、座りなおした。

膝の上には、ビニール袋に入ったパンが二つ、入っている。私がお金を払ったのは、たった一つ分なのに。朝の夢のように、バスに乗っている自分とさっきのパン屋さんでの自分が重なって、ぐるぐるした。(今度から、ちゃんとお買いものをしたら中身を確認しなくちゃいけない)胸がぎゅっとした。

 

バスを降りて、(でも、食べよう)と、しっかり握っていた袋を開けた。

あれ?

足がとまってしまった。袋から、ゆっくり取り出すと、パン二つが一つの袋に入っている。。はて、と思いながら開けて一つのパンを割ってみると、チョコレートだった。もう一つのパンも割ってみると、クリームだった。しばらくその場で考えた。たしかに私はチョコ&クリームを買った。100円で、二つもパンがあって、チョコとクリームがそれぞれ入っている。・・私はてっきり、おばさんが間違えたか、もしかして親切でひとつおまけしてくれたのだと思ったのだけど、、違った。ふつうだった。とにかくあっという間に、ぱくぱく食べてしまった。味はあんまり、覚えていない。たぶん、おいしかったんだと思うのだけど。。

今なら、もっと味わって美味しく食べられる気がする。コーヒーを淹れて、クリームとチョコレートのパンをお皿にのせて、ちょっと温めて、お気に入りの音楽をかけて、少しずつかじる・・・とっても食べたくなってきた。寝よう。。

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