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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

白い神馬

起きたのは昼過ぎだった。(そうだ、年賀状!)白湯を飲むより早く、玄関に走った。小さいときから年賀状の届く朝はやっぱりわくわくするの!!(そうだ、それから、今日は馬に会いにいく。)今年は白い神馬のいる上賀茂神社に初詣に行くことを、しばらく前から計画していた。(だって、馬年だし!!)馬の顔がいっぱいの小さな束を抱えて、めくりながら台所に行く。火をおこして、セーターを羽織って年賀状を読んでいたら主人が起きてきた。

「あけましておめでとうございます」

「あけましておめでとうございます」

ゆうべも言ったけれど、もう一度同じご挨拶をする。それからコーヒーを淹れて、一緒に年賀状を見ながらおしゃべりをする。急にピアノを教えることになって、とても自信がないのだけど、どうにもそうなることになってしまった。生徒は中学生くらいの男の子で、この音符は読める?なんて話をしていたら、実はとても上手に弾ける子だったということが分かった。それは天井の高い洋館で、大広間を仕切りで区切られていて一斉にピアノの授業をしている。その話にはまだまだ続きがあるのだけど、

「という、夢を見たのよ。ああ緊張した」

「もういい?」

と、主人が笑う。

「うん。」

「よくまあ、いつもいつも夢のなかのことをそこまで細かく覚えてて臨場感いっぱいに語れるものだね」

主人がこれも夢だよ、まだ大晦日だよ、なんて言うからおかしかった。ちゃんと、1月1日でした。

 

お寝坊の友人夫婦と私たちなので、今年は夕方から出発した。堀川通りは、車でいっぱい!これで時間がかかって日が暮れたら嫌だな、と思っていたけれど、ちゃんと停められた。

「ここには、お馬さんがいるのよ」

「へえ」

得意気に、説明する。私も一度しか見た事がないのだけど、確かこの神社だった。境内は混んでいたけれど、ぎゅうぎゅうという程ではない。お喋りをしながら4人でゆっくり回って、神さまに挨拶した。

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上賀茂神社は鴨川の上流にある。そのせいか、夕方なのに、まるで朝のように澄んで美味しい空気だった。空は静かな光でいっぱいに満たされていたし、流れる川は絵の中みたいだった。でも神さまのいるところだし、目に焼き付けるのにいっぱいいっぱいであんまり写真が撮れなかった。

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「もうすぐ、お馬さんかな」

たぶん、入り口のあたりにいると思うのだけど、と言いながら鳥居を出た。

「こんなところに、いるんだねえ」

友人と歩いていたら、あった!!神馬さんについての立て札が立っている。「触らないで」とか「話しかけないで」とか色々。ん?・・誰もそこで立ち止まったりしていない。もしや。お馬さんは寝ているのかもしれない。入口にいたおじさんに声をかけた。

「あの、お馬さんは、どこにいますか?」

おじさんはじろり、と私を見た。

「神馬、神山号(こうやまごう)はお帰りになりました」

「え?」

「明朝、いらっしゃいますので、またお越し下さい。」

「・・はい・・」

ぺこ、と頭を下げてとぼとぼ帰って行くと、察知した主人が

「いなかったの?」

と言った。

「・・うん。おうちに帰ったんだって。また明日どうぞって、言われた」

「明日は、来ないねえ」

「うん・・」

お正月に、馬年の今年に見たかったんだけどな。。でもまあ、いいか。次のお楽しみにしましょう。今度きたときは、「神馬さまのエサ」(そう書いてある!!)をぜひあげてみたい。やっぱりニンジンかな。まあいいや。それより帰って、おせちを片付けなくちゃ。それからお母様と、母と私の3人お揃いに選んだお守りをつけて、二人にも送ろう。お返しの年賀状も、帰りに必ず出さなくちゃ!!気を取り直した私は、さっそく頭の中で次にやることをせわしなく考えながら帰って来ました。

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