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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

小鳥

これは、きのうのこと。出掛ける前に、部屋で絵を描いていたら主人の呼ぶ声がした。

「みて、小鳥がはねてるよ」

なんだろう?手を止めて、台所の窓から外を見ている主人の隣にたった。

「ほら、走ってる。」

「・・・ほんと」

小鳥が走って、飛ぶ練習をしていた。2羽いる。小さくて、何の鳥かは分からないのだけど、タカタカと走ってはちょっとだけ飛んだり、また少し休んではその場でぴょんと飛び上がったりを繰り返している。何だかもどかしくて、じっと見ていたら手が汗ばんだ。

「もしかして、巣から落ちたのかしら」

そうかもしれないね、と主人が言った。続けて、「食べられないといいけど」というので息を飲んだ。

「誰に!?」

「猫とか。簡単に捕まっちゃうよ、あれじゃ・・車に轢かれるかもしれないし」

親鳥の姿は見つからない。しばらく見ていたら、奥にももう1羽見つけた。それぞれが、小雨降る空き地を走り回っていた。

「助けにいきたい」

私が言うと、主人が笑いだした。小鳥にしたら猫に捕まるのも君に捕まるのもおんなじだよ、と言う。そうか。。一瞬で、いつものごとく、可愛い鳥かごを注文したいなとか、何を食べるのかしらとか、捕まえる網がないからレースのカーテンを外して広げて・・でも雨だし濡れるの困ったなとか色んな思いが頭をよぎった。確かに、小鳥からしたらそれは嬉しいことじゃないだろうな。。猫や、車に轢かれる前に飛べるようになったらいいな、そう小さく思ってお部屋に戻りました。

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霧がかかった比叡山は山頂の方が白くぼやけて、まるで山水画の中のようでした。しばらくして、出掛けるときにもう一度見たら、まだ3羽は頑張って、飛ぶ練習をしていた。

 

今日はとても綺麗に晴れた青空が広がっていた。私は久しぶりに1歩もおうちから出ずに(ああ、幸せ!)、お片づけをしたり、料理をしたり、好きな音楽をかけて、お部屋にこもって画用紙を広げていました。途中、紅茶を淹れに台所に立ったときふいに、3羽の小鳥を思い出した。見たところ、どこにもいない。(まさか・・)窓を大きくあけて、乗り出して外を見たけれど、3羽の影は見当たらない。隣の、主人の部屋の窓からものぞいてみたけれど、やっぱりどこにもいなかった。

(・・飛べたかな。そうだといいけど)

そう思いながらしばらく窓を開けっ放しにして、暮れ始めた空をながめていた。

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