ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

有名なバナナを聴いた

主人の弟さんが素敵なCDを作って送ってくれた。弟さんは音楽にたいへん詳しくて、まるで図書館の司書のようなの。「女の人の声で、晴れた日にお部屋で踊りたくなるような曲がいい」とか、「少しずつ温かくなって春がじんわり染みるような曲が聞きたい」とか、私のわがままなお願いにも、毎回心憎いようなセレクトを届けてくれる。今回はちょっと大人っぽいものがたくさんだった。私はNICOのざらざらした低くて優しい声が気に入って、そればかり何度も聞いていた。それを見て、主人がパソコンを開いた。

「きっとこれも気にいるよ」

そうしてあのウォーホルのバナナの絵で有名なバンドを開いて、いくつかとても優しくて、そして閉じていくような曲を聞かせてくれた。


The Velvet Underground & Nico - Sunday Morning ...

これが昔の曲なんて信じられないなあ、と思いながらうっとり聞いていた。気持ちよくて何度も聞いていたら、あたまの中でオルゴールが鳴っているようになってきた。気が付いたら時間が思った以上に経っていた。慌てて主人は出掛ける支度をしはじめ、私は音楽をかけながら、止まっていた洗濯機のところへ行った。

 

洗濯物をラタンのカゴにいれて、ベランダに出ました。トレーナーやシャツが、色鉛筆の箱を開けたときみたいにグラデーションに並ぶと、うっとりとしてしまう。ところが半分までかけていった頃にふっと雨の気配がして、間もなくさーっと降り出した。あーあ。。でも何だか様子が違う。じっと見ていたら、雨の落ちる速度がいつもよりゆっくりなことに気が付いた。見ている間にそれはみぞれに変わり、雪になった。頭のなかで、さっきの音楽がずっと流れてまるで映画を見ているような気がした。しばらく眺めて、雪の中をとりあえず全部ハンガーにかけて干してから、部屋の中に運ぶことにした。

「雪が降ってきた」

出掛ける主人に声をかける。

「カイロ、いる?」

「いや、大丈夫」

部屋の中にお洗濯ものを並べる。手が冷たい。でも仕方ない、雪が 降るくらいだもの・・でも、思ったよりは寒くないの。先週、東京ではすごい雪よ、と家族や友人たちが次々写真を送ってくれていた。色んなお顔の雪だるまがいて、面白かった。人は雪を見ると雪だるまを作りたくなるものかしら・・とまんまるの顔をつぎつぎ見て思った。そういえば、私はまだ雪だるまを作ったことが無い。もし作るとしたら、どんなお顔になるかしら。そんなことを考えていたら、ふと、小さいとき見た、アメリカの雪だるまは3つの丸から出来ていることを思い出した。2つの丸から出来ている雪だるまに慣れている私と弟には、真ん中の丸がとても変だ、と感じて黙ってジーッと見つめていた。

 

ふと気になってベランダからのぞいたら、雪が止んでいる事に気がついた。いつもの静かな午後が始まって、私はもう一度音楽をかけに立ち上がりました。


Stephanie Says - The Velvet Underground - YouTube