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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

小さなお庭で

おうちで

何だかむずむずして、目が覚めました。うっすら目をあけると、暖かくて、とろっとした日射しがカーテンの隙間から零れていました。そおっと布団から顔を出して、それから一杯お水を飲んで、スコップと袋とはさみを持って私の小さなお庭に出ました。

お水は毎日あげているけれど、ご用事が続いた事もあって、久しぶりにゆっくりとしたお庭のお手入れです。お花はちょっと放っておくとすぐに拗ねてしまうのよ、と主人のお母様が話していたのを思い出して、その通りだなと思いました。少し固くなった土を柔らかくしたり、お花が終わってしまったところを摘んだり、重たそうなところを切ったり、「久しぶりにしてごめんね」とお喋りしながらさわっていきました。少し終わりかけのヒヤシンスが甘い濃厚な香りで、その隣のまだ小さいチューリップの苗がそっちに向かって伸びていた。考えたら盛大な寝癖でパジャマのまんまだったけれど、熱中して、あらためてお水をあげたらお庭がひときわ輝いた気がしました。

 

実家の父は花が大好きなの。小さいころ住んでいた家にはぐるりとそれを取り囲むお庭があって、四季折々の花や木が咲いていた。玄関までの小さな通りには、父の自信作の黄色い大きな花をつけるバラのアーチがあって、初夏になると一斉に庭が明るくなっていた。休みの度に庭に出て、壁を白いしっくいで塗ってみたり、木にアンティークの巣箱をかけて鳥が中に入った!と大喜びしていた父と、今だったらもっと一緒にお庭を作って楽しめたのにな、と時々思い出します。その頃私は読書に夢中で、虫が恐いから嫌だな、と思ってお部屋から見ているばかりでした。そのお家は引っ越してしまって、父も忙しくなってなかなかゆっくり時間がとれないみたいだけど、今はベランダでやっぱりグリーンを中心に何やらいろいろ育てている。このあいだ帰ったときには、

「こんなに寒いのにムスカリが咲いたよ、みた?」

とニコニコしていました。最近は母も、バジルやミントといったハーブが大きくなっていくのを喜んでいて、そんなニュースでふたりできゃあきゃあ盛り上がっているのを見ていたら何だか嬉しくなりました。

私の小さなお庭はとってもささやかだけれど、そこに緑やお花があるととても気持ちがいいの。春になったし窓を全開にして、明日あたりお花やさんにいきたいな、そんなことを考えながらチャペックの「園芸家12ヶ月」と「ロンドンのガーデニング」を久しぶりに出して来て読みました。

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暖かな1日でした。それでも、用事をしに駅に出たらTシャツ姿の外人さんがたくさんいて驚きました。彼らの皮膚はどうしてあんなに頑丈に出来ているのかしら、と思いながらタンクトップ姿の女性の横を通り過ぎました。