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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

自転車

初めて自転車に乗ったのは、4年生になる春でした。3歳下の弟が小学校にあがるときに練習することになり、私も一緒についていくことになったのです。今もあるのかしら、代々木公園の奥には森があって、自転車を借りる場所があるのです。弟は最初から補助無し自転車にチャレンジしてあっという間に乗れるようになり、あたりをぐるぐる走り回りました。私は補助輪がついていてもいいわ、と思ったのですが、母がそれはあんまりだ、というのでそういうものかと練習しました。自転車に乗ると、いつもと速度が全然ちがいます。風をきって走るのは気持ちがいいけれど、アスファルトの上を走るとザーザー耳ざわりな音がするのがあんまり好きじゃない。小さい時から電車通学だったこともあり、それっきり、あんまり乗る機会がないまま大人になりました。たぶん今までに50回も乗ったことがないと思う。

 

だから京都に来て、

「自転車を選ぼう」

と主人が言ったときには心躍りました。私の自転車!!どんなのがいいかカタログを見て、たくさんたくさん迷いました。子どものころの、小さな自転車以来の初めての自分の乗り物です。海外の車のメーカーのおしゃれなものに心惹かれて素敵、と思ったけれど、鍵をちゃんとつけなくてはいけないとか、これをオプションでどうぞとか、色々聞いているうちにうんざりして、結局ふつうの赤い自転車を選んでもらいました。とっても嬉しかった。

でも、考えてみたら、歩く生活に慣れてしまっているので「乗ろう」と思わないと乗る機会がない。

「自転車、乗らないの?」

主人が笑っていう。駅まで20分の道のりも毎日歩くし、てくてく数キロ歩くこともよくあるの。そんなときに自転車に乗るんだよ、というのだけど、そんなことすっかり忘れて出掛けてしまう。

それに、そんなに運動神経がないほうでもないのに、自転車の運転があんまり下手で、ハンドルを持つ手にとっても力が入ってしまう。主人のお母様と自転車にのってお散歩をしたことが何度かあるのだけど、お母様はこぎ始め、片足にペダルにのってぽーん、ぽーんと地面を蹴ってから走り出す。颯爽として恰好いいのでああしたいのだけど、なかなかむずかしい。よいしょ、と乗ってから右足からぎゅ、ぎゅ、とこぐのだけど、あんまりよくない。あと、止めるときの角度がよく分からない。並んでいるみんなと同じ首の向きにしてみるのだけど、私の自転車だけずるずる、バタン!と倒れたりする。(でも1番の問題は、車や木のほうについ寄っていってしまうこと。あっちに行ってはいけない、と思うとすーっと曲がってしまうので、なるべく誰もいないところを走って練習しようと思う。)

 

自転車にまつわる話はたくさんあるけれど、この春から歯医者さんにまた通い始めることになって乗ることになった。ところがまだ数回しか走っていないのに、冬のあいだ寒いからと乗らなかったらタイヤがへこんでしまったのに驚いた。主人に膨らましてもらって、何とか通っています。今日は帰り道、野菜をたくさん買いました。家族に荷物を送りたかったから、段ボールをもらいたかった。一番小さなものを選んで、野菜やたまごや烏賊を詰めて、自転車に載せようとした。お母様がしているみたいに。

ところが、かごに乗らない。

こまった。家まで押していこうかしら、と思って箱を座るところに置こうとしたら、ガシャン!と倒れてしまった。わあ、とおもいながら、箱を置いて、自転車を起こした。こうなったら、箱を抱えてお家に帰って、それであとで自転車を取りにいくしかないかしら。よいしょ、箱を持ち上げたら、ひじがあたって自転車がまたガシャン!と倒れた。泣きそうになって自転車を起こしたら、「良かったら、届けますよ」と背中から声がした。目が優しそうなひげの男の人でした。近くまでお話しながら届けて頂いて、その方は暮れかけた夕暮れを颯爽と走っていきました。そのおかげで、今日の夕ご飯ができました。いつか困っている人がいたら、必ず今度は私が助けなくっちゃ。それまでに自転車に荷物を載せて走れるようにしておこう。。

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