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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

おにぎり

空がふっと重たくなって、雨が降り出した。友人の車に乗せてもらって帰りみち、家に着いたらすぐに洗濯ものをいれなくちゃ。晩ご飯は何にしようかな。。そんなことをぼうっと考えていたら、友人が煙草を買いにお店に寄りたいという。もちろん賛成して、私は意気揚々とカゴを手にとりました。

牛乳とミントチョコレートをカゴにいれてレジに並ぶ。何気なくおにぎりの棚を見ていたら、このあいだ、オーストラリアからのお客さまが来たときのことを思い出した。

 

去年の夏に来たおじいさま達とはまた別の、父と母の友人のオーストラリアに住んでいる70歳のご夫婦が金婚式のお祝いに世界各国を回ることになり、京都に滞在する際お世話をすることになりました。どうしようかしら・・と迷ったけれど、月に二回お家のサロンでお友達たちと英語をお勉強している60代のお友達に紹介して、お連れすることになりました。

お昼は一緒に食べましょう!というので、美味しいお菓子をいっぱいもって伺うと、

「一緒におにぎりを買いましょう!」

という。あんまりワクワクされているので私も、オーストラリアからのお客様も嬉しくなってお店に入りました。ここでおにぎりを買って、お家で食べようということらしい。棚に立って、「どの味がいい?」と聞くと、「これは何味?」と言う。そういえば気にしたことがなかったけれど、お店のおにぎりの名前は日本語表記しかない。(そういえば、梅干しってなんていうのかしら・・・えーと、昆布は・・)どうしても単語が出てこなくって、「とってもすっぱいもの」「ちょっとしょっぱい、海藻っぽいもの」というような実にあやふやな通訳で、なんとか一通りを伝えました。(これを読んだお店の人がいたら、ぜひ英語表記もしてください)彼らは海老マヨネーズと牛肉の時雨煮のおにぎりを選びました。

「おにぎりって、とっても剥くのが難しいと思うの。だから外人さんはきっと楽しいと思って!!」

と、素敵なおばさまは笑顔でお味噌汁をよそって下さいました。お手伝いしながら一緒にお皿の上に並べると、彼らはニコニコしながらチャレンジしました。まるで手袋をはめたような大きな大きな手の中で、おにぎりは心もとない食料にみえましたが、①②③と書かれているプロセスを全て無視して袋を分解して、ただの白いご飯と海苔が出て来たのを見て、あまりの豪快さにびっくりした。みんな楽しくって笑ったけれど、そのときに一緒に席についていた70代のおじいさま二人も同じことをしていました。オーストラリアのおばあさまは、二度目にはちゃんと仕組みを理解して、綺麗なおにぎりを取り出していたけれど、おじいさまはやっぱり、海苔をビリビリにしていた。でも日本人のおじいさま達もそうだったから、男の人はそうなのかもしれない、と実に興味深かった。

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帰って主人にその話をしたら、

「ぼくも上手く出来ない。」

と言う。

「どうして?ちゃんと①、②、③ってしてる?」

「ちゃんと順番通りにしても、ごはんが割れていくんだ。」

それで、必死に海苔で割れたごはんを押さえるようにして食べるという。二回に一回は成功するけれど、としょんぼりした顔を見たらおかしくて、是非ともその瞬間を間近にみたいと思いました。