読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

台湾のお茶

私はせっかちだ。でも、のんびりでもある。人に急かされるとゆっくりしたくなるし、どんどんやりたい事があるのに周りがゆっくりしていたら、引っ張って走り出したくなる。不思議なことに、これがお仕事のことだとどんな人のペースも全然気にならないのだけど、お家のなかのことでは、うんと、わがままが発動される。

掃除機をかけて、お湯をわかしてる間に洗いものを終わらせて、そのあいだにお花にお水をあげて、その上、植え替えをした日やお魚を焼いた次の日が「燃やすごみの日」だったりすると、完ぺきだ!!と思う。今そんなことを考えただけで思わずニコニコしてしまうくらい、とっても嬉しい。(でも、そのあと反動でぐずぐずしてしまったりするのだけど)

 

だから今日も、ちょうど作業のきりがいいところで洗濯機がとまって、更にやかんが沸騰した瞬間がぴったりだったので嬉しくなった。しかもお湯がわいたね、と主人がお茶の葉を選んでくれている。

「今日はこれにしよう。これは、菊茶かな?」

丁寧な手つきでお湯を注いでくれている。よーし、今のうちにお洗濯ものをほすぞ!終わったときにちょうど、お茶が美味しくなるころだ、と立ち上がったら、

「まって、お茶がひらくのをみて。」

と主人が言った。そうか、と思って、椅子に座ってみつめた。

 

きゅっと一つの固まりになって球根のようになっていた葉っぱから、ぷくぷく小さな泡が出てきた。それでもじいっと見ていたら、かたちが中から少しだけ、膨らんだ気がした。端っこの葉がお湯にとけるように少しずつ広がる。葉の下の方から、ガラスに茶色が溶け出した。水彩絵の具を筆で洗ったときみたいだな、と思いながらみつめる。

f:id:rumir:20141104110945j:plain

それはゆらゆらと、柔らかく光に溶けていた。水槽鉢のなかを泳ぐ熱帯魚はもしかしたら、こんな風に見えるのかなと思いながら目を離せずにいた。見ていたら、頭のなかのこんぐらがったコードも少しずつ、ほどけていくような気がしました。

f:id:rumir:20141104111027j:plain