ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

どんぐり

近ごろ私の家に、どんぐりが集結している。

年末、主人が「きみが好きそうだから」と、お仕事帰りにトゲトゲの帽子をかぶったどんぐりを一粒おみやげにくれたのが始まりだった。

奈良にいった帰りに、丸くてスベスベしたどんぐりが気になって思わずポケットにいれて持って帰ったり、お仕事にいく道でコロリンと転がった姿が可愛らしくて、思わず幾つか拾ったりしていた。今日はご用事先で、小さい人に貰った。あまり綺麗じゃないやつだったけど、親愛の情だからありがたく受け取った。

 

そういえば、今年のお正月に姫路のお母様の仲良しが怪我で入院されて、お見舞いに出掛けた。そのときも、

「ようきた、ようきた。どんぐりさん、あげよ」

と、どんぐりをもらった。

私は最初、冗談かと思った。その方はどちらかというと見た目が大きくてちょっと怖くて、そんなことを決して言いそうにないんだもの。(でも実は優しくて熱くて面白いの)ベッドに寝たまま、彼女は可愛い封筒をくれた。私と主人の分とふたつ。中には、どんぐりと500円玉が入っていた。しかも彼女は、

「どんぐりさん拾ってたら腰を痛めたんやー」

という。お母様は、毎年くれるんやで、という。このあたりの風習なのかな、と思いつつ何だか嬉しい。お礼を言って大事に持って帰って私のどんぐりコレクションに加えた。

 

どんぐりといえば、私には一つ強烈な思い出がある。6歳の頃だ。私には花びらだの貝殻だの、ちょっとだけ収集癖がある。この時はどんぐりだった。秋のセントラルパークには、どんぐりが沢山落ちていた。連れていってもらうたび、弟に手伝わせて、バックいっぱいにどんぐりを集めては家に持ち帰ることに熱中した。持ち帰ると、ベランダに置いてある子ども用ビニールプールにザァッと広げる。それは弟と二人だけの秘密で、母に見つからないように、こそこそ行われ、「(プールの縁まで)あとちょっとだね」と、二人でどんどん集めた。

ところが。

プールがどんぐりでいっぱいになるにつれ、私は困りはじめていた。

「・・・これ、どうしよう」

しかも丁度そのころ、どんぐりの中には虫がいることがある、と何かで知った。さらにリスが木の実を食べるときいて、私たちのせいで食べ物がとれなくたらどうしよう!と、突然心配でいっぱいになった。

私はひとりで、証拠隠滅をはかろうとした。ベランダの柵の隙間から、どんぐりを両手いっぱいに落としたのだ。6階のマンションから!!どんぐりは思ったより速い速度で落ちていった。それはちょっと綺麗な光景で印象深く、何度かそのあと夢に見たことがある。もう一回、、と振り返った途端、父に見つかった。そのあと父に怒られた記憶は無い。確か、彼は大量のどんぐりを公園に還してくれたのだと思う。私は悪いことをしたなと思って、ちょっと反省した。でも何よりもプールの中のどんぐりに虫がわかなくて良かったと心から安心した。ふつうの状態というのは素晴らしい。本当に、素晴らしい。

 

それから、あんまりこういうことはしないようにしていたのだけど、この集まり出したどんぐり達を、果たしてどうしたらいいのかしら。。。

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