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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

雨、風と、物静かな一日

風がゴウッと吹いて、カーテンが大きく舞い上がる。バタン、とどこかで大きな音が鳴った。雨が窓をバタバタと叩く。まだ暗い。時計を見ると4時20分だった。昨日は遅くまで旅の雑誌を見ていたから、眠ってちょっとしか立っていない。明日朝早いのにな・・と思いながら窓をしめて、お水を飲んでもう一度キルトにくるまった。

今度は目覚ましが鳴る直前に目が覚めた。まぶたが重たいけど頭が変に冴えている。雨がすごくて、あのあとも何度も起きてしまったので眠たいはずなのだけど、重たい体の中の何かが私を動かすようにして朝の支度をさせてくれた。

外の雨は凄い音を立てていて、3回くらい「警報」が出ていないか調べた。(「警報」が出たらお休みになるんだもの。。お仕事は好きなのだけど、雨が凄い時はお部屋にいたいでしょ。。)でも残念なことに、強い強い雨と風が降るばかりで警報は出ていなかった。頑張って出掛けなくちゃいけない。でも濃いめに淹れた温かいミルクティをたっぷり飲んで、お気に入りの傘を出したら今日もちょっと楽しみだと思った。

 

月に一回と、週に一回、二週に一回、3ヶ月に一回のご用事と、毎日のご用事がある。それは自分の中で、大きさの違う歯車がカタカタ回っているような気持ちがするときがあるの。よく、大きな時計やオルゴールみたいな機械にそういうの、あるでしょ。今日は一ヶ月に一回のお仕事と、それから奈良で鍼の先生に診て頂く日だった。

(まるで、メンテナンスみたい)

と思う。今日はたくさんたくさんバスに揺られて、ご用事と治療を受けて、色んなお話をして帰ってきた。出掛けた時は朝だったのに、先生の治療院を出たら日が暮れようとしていた。帰り道はちょっとぜいたくをして特急券を買った。奈良から京都駅までの特急電車は元気な黄色で、私だけの座席がゆったりしていて、まるで遠くに旅をしている気分になれるの。シートに座ったら水の中にいるみたいに体がゆるんで、窓の景色を眺めているうちにぐっすり眠ってしまった。

地下鉄に乗り換えてまた寝てしまい、車掌さんに肩を叩かれて飛び起きたけれど、目がなかなか開かなくて困った。よろよろ階段をのぼって、ゆっくりゆっくり歩いて帰った。空の高いところは激しく風が吹いて、黒い雲がすごい速さで動いていた。家に着いた瞬間に雨がザーザー降り出して、窓の外のさっきまでの夢か現実か分からないような風景が、水に濡れて鮮やかに塗られていくようだった。

しばらく雨を見て満足して、部屋の電気をつけようとしたら、パチンと音がして電球が切れた。スイッチをどっちに動かしても、やっぱり点かなかった。

(こういう一日も、あるかあ)

それでランプをつけて、きのうから水に浸しておいたレンズ豆を煮ることにした。ごそごそ、電球を棚から出してきた。静かな音楽をかけて、主人の帰りを待っている。

時折、窓の外で大きな風の音が響く。その間を縫って、ミリー・ヴァーノンのベルベットみたいな歌声が部屋に広がる。それは夕闇に溶けて気持ちがよかった。

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