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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

甘いジンジャーシロップ

今日はとっても素敵な女性と、優しい眼鏡の男性とブログのとこについてお話する機会がありました。そのなかで、下書きについて尋ねられて、

「たくさんあるの。書いている途中で、宅配が届いてワクワク包みを開き出してそれきり忘れてしまったり、本当のことを書いているのに『文章にしたら、まるで作り話みたい!』と思ってなんとなくそれきり、になってしまったり」

とお伝えしたら「もったいない!」と言っていただきました。たしかに。。と思って、ちょっと前に書いた下書きの続き、2月のある日のできごとを書きます。

 

1月の中頃から、注文を頂いていた絵をずっと描いていました。まるでぬいぐるみのように、本当に可愛い犬の絵です。お仕事やお家のこと以外ではずっと彼女のことを考えて、毛並みをなぞって描いていたので、何度も夢に出てきたほどでした。ようやく完成に近づいてきたので、嬉しくてはしゃいでいました。

「わーい、とっても可愛い子が出てきた!なでたいな。。うーん、いいかんじ。今日は気分がいいから、ジンジャーエールとか飲みたいな。」

お酒の飲めない私には、ジンジャーエールを買ってきて素敵なグラスに注いで、お菓子とならべて食べるのが至福のひととき。だけど、買うのを忘れていたの。まあ、いいか。と思っていたら(もしかしたら声に出していたかもしれない)、

「またぶつぶつ言ってるね。。うまく描けたならよかったじゃない。・・そうだ。」

本を読んでいた主人が、立ち上がりながら言うので、何かしらと聞き耳をたてた。冷蔵庫がパカリと開いた音がする。なにかいいものが出て来るのかしら!!今日の晩ご飯をつくってくれるのかな。材料なにがあったっけ。。と、ワクワクしながら気配を消していました。なにやら楽しそうな音が(冷蔵庫がパタンと閉まって、ビニールがカサ、カサと何か開く音とか、戸棚がパン、と丁寧な音をたてるとか)します。

「なに、つくるの?」

こそっと聞いてみると、主人はにこ、と笑って言いました。

ジンジャーエール、作ろうとおもって」

「ええ!」

「きみ、好きでしょ」

「大好き!・・でも、いったい、作れるのかしら。。」

 

とっても嬉しいけれど、実は私は警戒していました。結婚したばかりのころ、高熱で倒れた私に主人が生姜の飲物を作ってくれて、それを飲んで寝たお陰で無事治ったのだけど(毎年かなりの熱を出す私だけど、今までで一番ひどい熱だった。)、、それはそれは、とんでもない味だったの。たぶん生姜が多すぎたんだと思う。熱に浮かされながらも、これは飲んだらいけないんじゃないかと思って、隙をみてこっそり少し流したくらい。。だから主人に生姜を渡したら、危険なものが出てくるかもしれないとちょっと心配だったの。

 

「作ってくれてとっても嬉しいのだけど、あのね、甘くしてほしい。」

「うん」

早速生姜を刻みはじめた主人の気分を害さないように、控えめに伝えました。

「それから、あんまり、刺激がつよくならないようにしてほしいの」

「ちょっと、じゃま。レモン絞り、だして。」

「辛いのじゃなくて、甘いのが好きだな」

「もういいから、向こういって。」

「はーい」

一応意向は伝えた、と納得してこっそり、部屋にもどりました。

 

「できたよー」

飛んでくると、そこには魅惑的なサーモンピンクのお薬のようなものが出来ていました。

 

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 「わあ!!!」

思わず足がとまって、じーっと見てしまいました。

「どんな味か分からないよ」

「なんだか、きれい!写真、撮ってもいい?」

主人は笑っていました。それで、お気に入りの腰掛けに乗せたら、午後の光を浴びて静かに光ったようでした。

初めの一杯は炭酸で割って、次の一杯はお湯で割ってみました。それはそれは、美味しかった。小さい鍋いっぱいあったはずなのに、2日で無くなってしまいました。

美味しいジンジャーエールを作りたい方(正確には、ジンジャーシロップね)のために、特製レシピは以下のとおりです。

 

①生姜を細かく刻んで、小さな鍋の3分の1くらいのところまで水をいれて火にかける。

②沸騰したら、黒砂糖をいれて煮詰める。(大さじ3杯くらい)

③レモンの種をとって、きゅっとしぼって、かき混ぜる。

④お気に入りの瓶にいれる。(生姜はいれない)

 

これだけ!!とっても美味しいんだから。なんていったって、自分の手でジンジャーエールができるなんて、ちょっと素敵でしょ。

完成したばかりの絵の中のコの毛並みも、こんな甘い色だったな。。そんなことを思いながら、すぐに無くならないように少しずつ少しずつ、飲みました。