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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

雨上がり、ふたりに会いに

art

これは風邪をひく直前のはなし。ルノワールとモネに会いに京都市立美術館にいきました。小さいころから父の影響で美術館に行くのが好きで、画集を眺めるのが大好きな私はすごい画家も、まるでどこか友だちのおじさんのような気がする。

「5月になったらモネが帰っちゃうから、それまでにいかなくちゃ。しかもルノワールと一緒にいるんだもの」

同じ美術館でふたりの展示なんて、とっても贅沢だなと思う。しかも桜の時期に!!こんなときにかぶせなくてもいいのになあ。あまり人が多いとくたびれちゃうな。先週末に行く機会があったのだけど、あまりの道の混雑と人の多さに悲しくなって途中まで行って諦めて帰ってきたの。

 

だから、雨上がりの平日お昼にいくことにした。桜はだいぶ散っていた。でもやっぱり、すごい人だった。

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京都市立美術館では、入って左右に異なる展示を開催している。左の方が大きいから、メイン会場になることが多い気がするの。今回はモネが左側だった。とっても混んでいるから、ルノワールから入ることにした。二人の展示を見ると、ちょっとチケットが割引になる。(バスの乗換えを聞く時に、見知らぬおじさんに教えて頂いた)門をくぐると少し暗くなって、もうそれだけでうっとりしちゃう。

 

ルノワールは、人物、特に美人画が有名だけど、私は彼の風景画がとても好き。今回の展示は全て人物だったから、それはちょっと残念でした。けれど、「桟敷」というパステル画がとても綺麗で、うっとり、何度も輪郭をなぞって見ました。この作品は、初めて見て、とても気に入ったのに、絵葉書になっていなくてとても残念でした。ルノワールのパステル画は、何だか柔らかく、肌の質感も空気も「やっぱりルノワール」と思わせる贅沢さがあって、大好き。油絵の具になると(どうやってこんな風に描くのかしら・・)と少し距離を感じるのに、パステルになると色の粒子の跡がちゃんと残って、彼にはそう見えてるのね、と少し理解できる気がするの。

 

それから、モネ展へ。ルノワールも思った以上に混んでいたけれど、モネはとても混んでいました。でも、思ったよりずっと、見やすかったです。

実は私は昨年末、東京・上野の東京都美術館で展示をしていたモネ展にも行ってきました。だから沢山の人の京都の展示はいいかしら。。ともちょっと思ったのだけど、結果的には両方行って、とても良かったと思いました。図録を見て比べたわけじゃないけれど、東京より京都の方が展示数が多い気がしたの。展示の順番も違う。京都の展示は、はじめに、息子のミシェルからの視点から「モネってこんな人だったよ」という人物紹介を行って(最初にビデオのブースがあるのが斬新だった!)それからルノワールなどが描いた「モネの肖像」が並ぶ。それからモネの若いころのお仕事を経て、有名な作品が次々並んで、目がだいぶ見えなくなってしまった頃の作品や、使っていたパレット、眼鏡まで展示されていて盛りだくさんで楽しかった。

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ただ、メインの『テュイルリー公園』(3月21日までは『印象・日の出』)の展示が、どちらの展示でも(東京では日程後『サン・ラザール駅』に展示入替え)あんまり特別あつかいで、好きじゃなかった。確かに素晴らしい作品だけど、「これですよ!これですよ!」と縁取りされたりライトを当てられると、あまのじゃくな私は(この作品だって、おんなじくらい素敵なのに!)(これも、いいのになあ)とつい思ってしまう。モネの作品は、やっぱり睡蓮が良かったけれど、私は何だか今回、この絵に惹かれてたまらなかった。

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『ジヴェルニーの黄色いお花畑』1887 45×100

横に細長い絵で、さらっとしていて、押し付けがましくなく、モネがこんな風に世界を見ていたのがわかる絵のような気がして、何だか好きなの。絵はがきだけでなく、こんなものも買っちゃった!(マグネットと、マスキングテープ!)

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私は絵はがきと画集(それもあまり増えすぎているから、ちょっとがまんしている)以外のものはほとんど買わないのだけど、これはあんまり可愛くて、迷って買いました。ほんとうは、一旦お会計を終わらせたあとで、やっぱりどうしても欲しくなって、2つ抱えてもう一度レジに並んでしまったの。桜の散る中、二人の友人に会えたのが嬉しくて、戦利品を抱えて足どり軽く帰りました。