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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

バジルとイタリアンパセリ

お仕事が終わった帰り道、スーパーの前でおじさんが机の上に小さな鉢植えを並べていました。(もうじき閉まる時間なのに、残ってしまったのかな。。)そのつやつやした緑が可愛らしく揺れて、誰にも選ばれないでおじさんがまた箱に積むところを考えたら胸がきゅっとした。買って帰ろう、と思ったけれど値段はどこにも書いていない。おじさんが顔をあげた時に、

「これは、売りものですか?」

と、とっさに声が出ました。おじさんは(ダスティン・ホフマンによく似ていた)にっこり笑って、

「たくさん買うてくれたら、プレゼントするで」

と一言。その言い方があまりチャーミングなので、思わず笑ってしまいました。

「じゃあ、帰りに寄りますね」

「待ってるよー」

それで(予定になかったのだけど)、お野菜と油揚げとピーナッツ豆腐(美味しい)と鰆を買いました。レジにならんで初めて、今日はお店のイベントで、千円以上お買い物をするとそれが貰えるということを知りました。

それでレシートを手にしっかり持って、ダスティン・ホフマンに渡しに行きました。

「はい、まいど!お姉さん、バジルとイタリアンパセリ、どっちにしはる?」

「わあ、選べるの?」

「そやでー、両方あげたいけれど、一個ずつなんや。ごめんなぁ、選んでな」

関西弁って、なんだかゆらゆらして面白いな。ふつうのセリフのはずなんだけど、何だか可愛いな。

「うーん、迷っちゃうな。どっちが人気ですか?」

すると、もうお片づけをし始めていたもう一人のおじさんが突如参加してくれました。

「圧倒ーーーてきにバジルやな。7対3の割合で、みなバジル持って行くで。バジルバジルバジルバジルバジル、ちょっとパセリ、とまたこんな感じやな。」

ばじるばじるばじる、私はそんな早く言えない。。と思いながらも、おかしくてたまらなかった。

「じゃあ、イタリアンパセリ、いただきます。」

「はい、パセリ!」

お礼をいって、大切に受け取りました。嬉しいなぁ、早く植え替えたいな!!偶然、この道を通って良かったな。小さな葉っぱの緑が袋から透けて、にこにこしました。

 

電車を降りると、眩しい満月。

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綺麗な黄色が水面に光って、思わず自転車をとめました。それからパセリが傾いていないかカゴをのぞいて、ぱせりぱせりぱせり、とちゃんと言えるかつぶやいてみました。