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ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

お囃子につられて

ようやく親知らずを抜いた頬の腫れがひきはじめました。仕事を終えてお囃子の聞こえてきた方向へ、ちょっとだけのぞきに行こうとした瞬間、大きなカメラを持ったおじいさまに話しかけられました。

祇園祭は、どこでやっていますか」

これはよくある質問です。背が低いからか、ぼんやり空や風景を見ていることが多いからか、道を尋ねられることが多のですがいつものことだから自信たっぷりに、

「この道をまっすぐ行くと、四条通りにでます。それから右の方に歩いて行ったら、きっと分かります。あるいは、先に右にいって、それから左にいっても楽しいです」

と答えました。

「そうですか。いや、どうも。初めて来たんでね。わかるかな。」

立ち去ろうとするおじいさまに、

「大丈夫。わくわく歩いてたらきっとすぐ分かりますよ」

と言った途端、おじいさんが無表情で、

「わくわく、ですか。」

と言いました。

「はあ」

「わくわく、歩くなんてむずかしいですね」

何だか難しい顔をしている。ちょっと余計なことを言ってしまったかしら。と思ったら、

「まあ、わくわくしてみましょう。こちらでしたね。ありがとう」

少しだけ、にやりと笑ってすたすた歩いて行ってしまった。

 

7月になると、各地で笛やお囃子が鳴り始めます。どの鉾がお気に入り?とよく尋ねられるのだけど、残念ながらまだ答えられるほどよく分かっていないの。でも、あの四条通り界隈の熱気は凄い。あちこちの赤いちょうちんも、何だかいつもより艶やかに浴衣の人たちを照らしています。観光客の人たちも本当に多いけれど、地元の人たちが何かイキイキと楽しそうな気がする。これはやっぱり京都の祭りなんだな、と感じる。

祇園祭りのときには男の人に目がいく。男の人たちが鉾を立て、昔からのやり方で祭りをこなす。その傍らで、いつもは主役の女性たちが、浴衣を着て花のようになっているのはとてもきれい。

あちこちに華やかな気配。いつもの町が装いを替えて、ちょっと知らないところみたいでした。

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これは数日前、鉾が立とうとしているところ。通りすがりに、ぱしゃり。

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たくさんの人で、同じところには行けなかったけれど、帰り道に下からのぞいた鉾は天を刺すようで迫力がありました。(もしかしたらおじいさんとすれ違うかな、と思ったけれど会いませんでした。いや、すごい人だったから気付かなかっただけかな。。)

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よゆうがあったら、いくつか鉾や山をみて今年は手ぬぐいを買ってみたいなと思っていたのだけれど、人ごみが苦手な私には到底無理で、たまたま通りかかって空いていたどこかの売り場で、ちまきと素麺と、ハッピを着たおじさまに薦められるがまま絵はがきを買いました。1枚だけかな、と思っていたら同じ柄が10枚も入っていて、300円だったからちょっとびっくり。誰かにお手紙しようかな。このお祭りの雅な熱気が伝わるといいな。

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