ruru on the roof

大好きな絵と絵本と、日々のこと・・

バスを待つあいだに

(ひゃー、、重たいな。。)

お仕事帰り、八百屋さんに寄ったら思ったより大荷物になってしまって、よたよたバス停についた時にはくたくたでした。

(バス、10分後ね)

時間を確認して、荷物を置こうとしたら、バス停の足元に腰かけていた7才くらいの子供がふと顔をあげて、

「なぁ、絵本てなんなん?」

と車の流れを見ていたおじいさんらしき人に声をかけました。

(ふぅん…なんて答えるかな。。)

置こうとした荷物を持ち直して耳を澄ませていると、

「絵本は、絵と文章で組合わさっている書籍や。」

と、きっぱりとしぶい声でおっしゃいました。

「ふーん。。子供のもんなん?」

「いや。子供、大人は関係ない。」

「でも子供向けって書いてあるで。ほら」

「子供向けでも大人が読んだらあかんことはない」

(なるほど、、)

「ふーん」

格好いいおじいさんだな、と思って何となくその声を反芻していました。

 

車やバスやタクシーはいくつも通りすぎるけど、なかなか私のバスが来ません。男の子は絵本を読んで、おじいさんは背中を向けて腕組をして、足をしっかりと開いて立っていました。バス、まだかな。。と思っていたら、

「ようさんバスあるで。ぜんぶ乗りたいな」

と男の子が言いました。そう思うんだ。なんだか可愛いな、、と思っていたら、おじいさんはしぶい声でまた一言。

「ようさんあっても、自分が乗るバスは一つだけや」

「せやな」

(!!)

思わずおじいさんの言葉を噛み締めていたら、

「さ、行こか」

と、なんときびすを返してスタスタ、私が来た道を歩いていってしまいました!子供も絵本を持ってふつうに後を追います。

(乗らない!・・という選択肢もあるのか!!)

おかしくて思わず吹き出してしまいました。

二人はあっという間に人ごみにまぎれて見えなくなり、私はそのあとすぐに来たバスに乗り込みました。何度も初めから思い返しては誰かに言いたくなって、ひとりで笑ってしまいました。

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