眩しい水の底では

雨上がりの空は眩しく晴れて、空気もすっきり磨かれているみたい。木洩れ日の輪郭までくっきりとしている気がします。とっても気持ちよくて、でもすべてを受け入れたら、なんだかクラクラしてしまう。

こういう日は、目を開けるのをちょっとだけにしたら、半分寝てるみたいで私にはこれでちょうどいいくらい。

 

マスクをして前よりも心の世界にいるからか、駅まで歩くあいだ、ぼんやりと「あれはなんだったかな」とか、「もしかしてこうしたらどうかな」とか、とめどなく浮かんでは消えていきます。

最近よく浮かぶのは家族のこと。主人の実家にも東京の実家にも、もう一年以上帰っていなくてとっても淋しいの。主人と毎日を過ごしながら、ふと両親の顔が浮かび、二人でいろんなエピソードをおしゃべりしています。

 

こうなって、遠いお仕事はすべて延期か、残念ながらお断りしていて、なかなかいつもの近くのお仕事以外で乗り物に乗ることは無くなりました。
私は子供のころからバスや電車に乗ったさえ、行き先や駅を間違えなければどこにだって行けると思ってました。そんな風にして育ったせいか、私自身には方向感覚や地理を把握する能力が乏しいらしく、その上、本の中に入れば数分も何時間もあまりかわりなく、地上での実際の場所や距離は知らずに生きてきました。

昨年夏頃、「そうだ!」と思い立って、いつもは電車で30分の道のりを自転車でチャレンジしてみました。(帰って地図をみたら、なんと往復で40キロありました)主人は心配するし、数日間はくたくたになるし、次の日みたらタイヤはパンクしていたし、とっても後悔しました。いいアイデアだと思ったんだけどな。。

 

いまは、くるりと近い暮らし。それでも毎日は淡々と過ぎて行って、外は春だしビカビカいい天気だけど、なんだかずっと水の底にいるみたいに物静かです。なかなか、この世界からは出られないな。もう永遠にこうなのかなと思ったりして苦しくなる時もあるけど、今は、まつときだからね。もうしばらく遠くに会いに行くのは難しそうだけど、今日もみんな元気だといいなと思いながらマスクにうす目で、てくてく歩いています。どうせならゴーグルもしようかな。。

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