冷蔵庫をあけたらなんにもない。仕方なくお買いものにでることにしました。出不精な私は、ついでにこれも、あれも、と用事をまとめてかばんに詰めました。

 

日傘をさして、外に出たら、晴れているのにさあーっと雨が降ってきました。久しぶりの天気雨だわ、と嬉しくなりました。景色がキラキラして、雨もよく見えるし、わくわく歩いてお店に向かいます。

食材をたくさん買ったら予定よりも重たくなってしまったので、ほかの予定を変更していったん家に帰ることにしました。

「ただいまー」

「あれ、早かったね」

「たくさんになっちゃったから、置きにきたの」

「そう」

「あのね、天気雨だよ。きれいだった」

「へえ、良かったね」

雨粒の話をしながら選んだ野菜やお肉を冷蔵庫に入れていたら、

「わあ、みて。虹が出てるよ」

と主人が言いました。

「え!どこどこ」

「ほら、僕の部屋の窓からよく見えるよ」

それで急いで見上げたら、とても大きな虹でした。山の麓から端まで、まあるくちゃんとかかっていました。

「すごい!大きいね」

二人でしばらく見上げていました。

でも見ている間に雨がだんだん強まって、虹は薄れていきました。私は日が暮れないうちに急いでご用事に向かいました。

 

移動中また降ったり晴れたり、淡く虹がかかったり消えたりしました。主人もお部屋で見てるかな、と傘をくるくる回しました。

帰り道、もう虹は見えなかったけど、(あそこにちゃんと、あった)と思ったら、何だかそれだけで嬉しい気持ちになりました。

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