最近、きれいなトンボが飛んでいる。銅色の羽に、薄い水色や碧色の体。すー、っと空中に短い直線を引きながら進んでるみたい。
お花に水をあげると、ひらひらの花びらの陰から、ちょうちょが出てくる。柔らかな黄色の花から同じ色のちょうちょだったりすると、まるで花が飛んでいくようで思わず目で追いかけます。
このあいだ読んだエッセイに、クモは自分の体から出した糸をうんと伸ばして、それで風に乗って浮力で遠くに飛んでいくって書いてあった。風の強さによっては大気圏まで(!!)飛ぶんですって。いつも、クモはどうやって遠いところに糸をかけるんだろうと主人と話してたんだけど、予想外の方法でビックリした。
でも、虫は、こわい。
もともと大変苦手だけど、京都に来て、特に今の家に住むようになってから、苦手と言ってるだけでは済なくなりました。
人間より、虫や鳥や動物たちが圧倒的に多い。私たちはその中のほんの小さなひとつずつ、と実感するのです。
見たことのない虫、特に足がいっぱいあるやつや、びっくりするほど大きいもの、長いものは本当に恐ろしい。。特に毒がある恐ーいムカデがおうちに入らないよう、ここ数年は春先に庭中に薬を撒きます。なぜか、私がいるとあまり出てこないけれど、主人一人のときに限ってよく大物が出ます。(私がバタバタ人間らしくしてるからかしら、、)
自然が多いところや静かなところが大好き。でも、自然が多いということは、虫もものすごくいっぱいいる、ということは本当に頭にありませんでした。一時期はムカデが出る恐怖に、これはちょっと無理かもしれない、、と本気で落ち込むくらいでした。
でも恐いけれど、前から彼らがいるのが当たり前なわけで、勝手をいって申し訳ないけれど、おうちの中には入らないでね、とお庭で虫をみつけたら一生懸命伝えています。
てんとう虫のピカピカの赤や、もうすぐ会えるホタル!せみや、声のきれいな鈴虫。恐くない虫もたくさん。
暑くなってくると、だんだん生き物の気配が強くなってきます。どうか今年も、あまり恐い目に合わずにうまく付き合っていけたらいいな、とさっそくドキドキしています。本気で。